シナリオ集を出すデメリットをすべて解消できた 朝ドラこと連続テレビ小説「虎に翼」(NHK)が人気である。これまで朝ドラを見たことのない人にも訴求していて、その勢いに乗ってか、1週ごとに放送済みのシナリオ集の売れ行きも好調だという。これは画期的なことだ。 人気ドラマのシナリオ本が発売されることは時折あって、ドラマ好きな筆者もよく買う。が、オンエアの翌週、前の週のシナリオを発売するやり方はこれまで見たことがない。1週分、数百円の電子書籍なのでついポチってしまう。この企画を考えたNHK出版の編集者の皆さんに取材した。 台本 撮影:筆者 「虎に翼」の魅力を、NHKドラマの副読本を多く手掛けるNHK出版の放送・学芸図書編集部編集長の小沼智子さん(サムネイル写真中央)はこう語る。 「『虎に翼』がいまこれだけ求められているのは、立場の弱かった女性たちが声を上げ行動を起こし、少しずつ権利を獲得していくとい