日本に今ほど、新しい事業や商品が求められている時代はない。ただし、多くの日本の企業は、縦割り構造が強く、異分子が混ざり合うチャンスが少ないのが現状だ。そんな状況にもめげす、大企業の中でイノベーションを起こしてきた“プロデューサー”たちにインタビューし、その思考法や生き方などを学ぶ。 出版市場が長期縮小を続ける中、角川グループホールディングスは2013年10月、角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレインなど子会社9社を吸収合併し、KADOKAWAとして新たなスタートを切った。業績不振に苦しむ多くの出版社とは一線を画し、売り上げ、利益とも順調に伸ばしている。そこにはどんな挑戦があったのか? 「いずれおたくもダメになる」 三宅:メディアコンテンツ業界では、日本だけではなく世界でも大きな変革が起きています。その中でKADOKAWAは着実に業績を伸ばしていますが、どのような工夫やトライを