レコード販売大手の新星堂、ウォルト・ディズニー・ジャパンのDVD販売部門であるブエナビスタホームエンターテイメント、コンサルティング大手のアクセンチュアの3社が共同で、ICタグを使って、商品を選ぶ顧客の行動を分析する実験を進めている。 ICタグは電子チップを組み込んだ小さな荷札のことで、読み取り装置と無線で情報をやり取りできる。3社は商品にICタグを、商品の陳列棚にアンテナ(読み取り装置)を取りつけ、どの商品がどれだけ顧客の手に取られたかを正確に把握できるようにした。販売員の経験に頼っていた商品の配置などを、データの裏づけを得ながら行えるようにする。 移り気な顧客の購買行動をできるだけ正確につかみたいというのは、流通業界の共通の願い。これまでもPOS(販売時点情報管理)を使えば、レジを通った顧客の行動を分析することはできた。ただ、レジに来る前の顧客の行動は未知の領域だった。このため、顧客が