私たちは大人(親、ないし親の役割を代理する大人)たちに育てられて大人になった。 大人たちは子供だった私たちに寝床を与え、食べ物を与え、着るものを供給してくれた。なぜなら子供には、それらを自分で自分に供給する能力がないから。 子供だった私たちは親からの世話を受け取り、成長し、それらを自分で供給できるようになった。働いて金を稼ぎ、住処を確保し、食べ物を買ってくるか作るかして食べ、自分で買った服を着るようになった。 様々な事情でそれらの一部を親や誰かに頼っている場合もあるだろうけど、とにかく子供は、生活に必要なものを自分で供給できるよう教育されるものだ。 でも愛情についてはどうか。 私たちは愛情の供給について何も学ばないどころか、自分で自分に愛情を供給するなんて恥だと教えられる。 愛情は他人にもらうもので、他人に渡すもの。自分で自分に渡すなんてワガママだと。 親は、世間は、常識は、自分で自分を褒