前々回の記事で、2018年のラテンアメリカ3カ国の選挙で起こったことを紹介した。ネット世論操作に対してさまざまな組織(政府、SNS事業者、ファクトチェック組織、市民社会など)が対抗したが、結果として極論主義の台頭を許すことになった。 しかしラテンアメリカの選挙で起きたことはほんの一例に過ぎない。ネット世論操作が世界中の選挙で極論主義に勝利をもたらしている。 日本の選挙でもフェイクニュースが取り沙汰されるようになり他人事ではなくなった。個人的にはまだ”似非民主主義(非自由主義的民主主義)”(*形式上民主主義の形を取っているが、実際にはそうではなく大幅に個人の自由や権利が制限されている社会及び政治体制。illiberal democracyやilliberalismと呼ばれる。参照記事として「人は簡単にファシズムに転ぶ。拡散装置による世論誘導の果てにある『illiberalism(似非民主主義