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思想に関するshig-iのブックマーク (22)

  • 政教分離原則の歴史 - 研究生活の覚書

    ジャン・ジャック・ルソーの『社会契約論』第四篇第八章に“civil religion”というよく分からない概念が書かれている。長さにして2頁くらいで、当に最後の最後に唐突に出てきて、それきりになっている。学部学生時代、ハンナ・アレントの文献を読むゼミに出席していた時、当時の政治思想史の教授がふっと、「あれ、よく分からないんだよね」と言っていた。なぜこの話が出てきたのかは、私はもう憶えていないが、たぶんギリシャの政治と宗教の問題をアレントが論じていた時に、教授が思い出したのだろう。 ニコロ・マキャベリは、領主としてのローマ教皇の存在がイタリアの統一を妨げていると考えていたのは有名なわけだが、彼の宗教としてのキリスト教に対する否定的な感情は、『ローマ史論』の中に出ていて、要するに「キリスト教は共同体への英雄的な献身を生み出さないが、異教(古典古代のギリシャ・ローマ)の宗教ではそれを讃える」と

    政教分離原則の歴史 - 研究生活の覚書
  • 没後10年 丸山真男を語る(上) YOMIURI ONLINE(読売新聞)

    右派の「無念共同体」を封印 竹内 社会批判 奥底に自己批判 苅部 一筋縄でいかない戦後知性 橋 戦後を代表する日政治思想史研究者で、リベラリストの丸山真男が亡くなって今年で10年。歴史社会学者の竹内洋、日政治思想史が専門の苅部直、社編集委員の橋五郎の3氏が、「戦後」と格闘した知の巨人の思想、その可能性について語り合った。 橋五郎 戦後の丸山真男への評価は、民主主義の教祖のようにあがめるか、あるいは西洋崇拝者、大衆から遊離した啓蒙(けいもう)家として批判するかの両極になりがちだった。戦前の超国家主義を完膚なきまでに批判し、「戦後民主主義の虚妄に賭ける」と言い切った進歩的知識人の巨頭だっただけに、左右両派の評価の分裂は避けがたかったかもしれない。だが没後10年、著作集など資料が出そろい、ようやく冷静な丸山論ができる時代になった。その成果が竹内さんの『丸山眞男の時代』であり、苅部さん