自分が変わること。アジャイルやスクラムで自分が変わったこと。Scrum Fest Sapporo 2021
みなさんこんにちは、@ryuzeeです。 今日はデイリースクラムについて、概要や注意点を紹介します。 なお、あくまで一般論であることに注意してください。スクラムの基本は「透明性・検査・適応」です。自分たちで随時やり方を検査して、もっとうまくできるように適応していかなければ効果はあがりません。 1. デイリースクラムの目的 2. デイリースクラムの参加者 3. デイリースクラムのタイムボックス 4. デイリースクラムの事前準備 5. デイリースクラムのファシリテーション・進行 6. デイリースクラムのアンチパターン 1. デイリースクラムの目的 スクラムを利用するとき「フレームワークで決められているから」というだけの理解で進めてはいけません。これは全てのイベントに当てはまります。 スクラムのイベントはすべて、検査と適応が行われるように明確に設計されています。 デイリースクラムの最大の目的は、
こんにちは、エンジニアのタカです。 普段はスクラムマスターや開発者としてプロダクトの開発に関わっています。 チームではスクラム開発を導入しており、今回はNotionでのバックログ管理の話をしたいと思います。 当初のバックログ管理方法 自分が所属するチームでは、バックログは、当初Miroで原案を作ったのちGitHub + ZenHubにて作成し管理していました。 バックログに加えバグや要望も同様にGitHub + ZenHubで管理していましたが、ナレッジやドキュメントはNotionに作成しており、下記のような課題を持っていました。 バックログ、要望、バグが混ざって見にくい バックログとドキュメントを参照するのに複数のサービスを行き来するのは手間がかかる Sprint単位のバックログや状態が把握しにくい 現在のバックログ管理方法 これらの課題を解決するため、バックログ等をすべてNotionに
「スクラムマスター」が何者なのかズバリ答えることができますでしょうか。現場でスクラムマスターをしていると、「プロダクトオーナーを支援する」、「進捗を阻害する要因を取り除く」など教科書的な綺麗事ばかりではなく、泥臭さを感じます。また、庶務的な作業を求められたり、技術的なリードを求められたりと案件ごとに求められる“スクラムマスター“に違いが見られます。このようなギャップは、スクラムはもとより、スクラムマスターについて理解を深めることで無くせるものではないかと考えています。スクラムマスターとは何者なのか、存在意義について現場の体験を交えながらご紹介します。 スクラムマスターとは何者なのか、まずは公式な定義を確認したいと思います。スクラムマスターは、アジャイルのフレームワークである「スクラム」に定義されている役割名です。スクラムを開発したJeff Sutherland氏とKen Schwaber氏
ソフトウェア開発の世界では、アジャイル開発やスクラムが一般的になってきました。そのアジャイル開発のコアとも言えるのが、対話や協調です。このシリーズでは、アジャイル開発におけるコミュニケーション・コラボレーションスキルを解説しながら、ファシリテーションスキルのレベルアップを目指します。 初回のテーマは「優れたスクラムマスターが絶対に言わないこと」です。 アジャイルになれない現場のコミュニケーション 私はアジャイルコーチとして、アジャイル開発の現場を支援する仕事を、はや14年以上続けています。よって、様々な現場を見てきたつもりですが、アジャイルになりきれていない現場でのコミュニケーションには、共通する点が多くあります。そのなかでも比較的よく聞く言葉を選ぶとすると、以下のようなものが浮かびます。 「〜さんがこう言っていた」 「すごく困っている」 「なんでこういう事を聞いたかというと・・・」 1
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 仕事柄さまざまな会社のいろいろなチームから相談を受けます。 具体的な相談のこともあれば、抽象的な相談のこともあります(内容が具体的になっていればもう解決までそう遠くありません)。 抽象的な相談で多いのは「なんとなくうまくいっていない気がするけど、何を確認したらいいの?」というものです。 今日はこの質問に対して、どう対応しているかを共有したいと思います。 スクラムをベースに書いていますが、スクラムでなくても構いません(その場合は適宜用語を読み替えてください)。 確認ポイント いきなりほぼ結論です。 このような相談を受けたときに、いちばん重要な確認ポイントは 「毎スプリントごとに動作するソフトウェアを作って、チームの外側に見せてフィードバックをもらっているか?」 です。この確認をしないうちに「スクラムイベントは全部やっているか?」とか「プロダクトバック
開発プロジェクトにおいて、開発スピードを測る尺度としてよく使われるのが「ベロシティ」です。このベロシティによって示される数字を適切に扱い、開発に活かしていくにはどうすればよいのでしょうか。 そのことを詳しく株式会社アトラクタ 吉羽龍太郎氏のセッション「ベロシティ Deep Dive」が、1月に都内で開催されたアジャイル開発の代表的な方法論であるスクラムをテーマにしたイベント「Regional Scrum Gathering Tokyo 2024」で行われました。 吉羽氏のセッションの内容をダイジェストで紹介しましょう。 本記事は前編、中編、後編の3つに分かれています。いまお読みの記事は前編です。 これから「ベロシティ Deep Dive」ということで「ベロシティ」についてお話をしていきたいと思います。 ベロシティを使っているっていう方、会場にどれぐらいいますか? (手が挙がる) 結構多いで
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 2024年1月10日〜12日開催のRegional Scrum Gathering Tokyo 2024の登壇資料を公開します。 「ベロシティ Deep Dive」ということで過去のDeep Diveシリーズの続きになっています。 過去のDeep Diveシリーズはこちらからご覧ください。 プロダクトバックログ Deep Dive スプリントプランニング Deep Dive スプリントレビュー Deep Dive セッション資料は以下になります。 結論から言うと、「ベロシティなんかにDeep Diveせず、もっと重要なところに集中しろ」です。 スクラムチームの状況を何らかの数値で表したいという考え自体は尊重しますし、それが役に立つこともあります。 ただし、数字遊びをしたところでプロダクトの価値を生み出せるわけではないので、ほどほどにしましょう。 ス
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 スクラムチームのパフォーマンスを測定したいとステークホルダーに言われて悩んでいるスクラムマスターは多いと思います。 今回は、スクラムチームのパフォーマンスはどうやって測ればいいのか、何を気をつけるといいのか考えてみましょう。 具体的なメトリクスについては、別の記事で触れる予定です。 測定には目的が必要 ソフトウェア開発に限らず、何かを測定しようとするときには目的が必要です。 目的がないと、リソースがムダになったり、意思決定が難しくなったり、データをめぐって混乱が発生したりするリスクが高まります。 やりたいこと、やらなければいけないことは、だいたいやれる量よりも多いですが、そんな状況で限られた時間や資源を有効に活用するためには、測定が意図する目標とその結果の具体的な活用方法を明確に設定しなければいけません。 「いや、でもいずれ使うかもしれないので、何
ウォータースクラムフォールをガチでディする全4回連載の3回目です。はい、そうです。前2回のエントリは今回ウォータースクラムフォールをガチでディする為の前振りです。ウォータースクラムフォールの説明は以下のページをご覧下さい。 実用主義者が勝ったのか?Water-Scrum-Fallが一般的に ウォータースクラムフォールの問題点 ウォータースクラムフォールの問題点は上記の記事のこちらの一節に凝縮される。 多くのアジャイル導入は実作業者によって主導され、実作業者が最も緊密に作業する領域、つまりソフトウェア開発ばかりにフォーカスすることから、このようなことが起きるのだとForrester社は見ている。リリース管理やプロジェクト計画のような領域は、未だに伝統的な手法で行われているのだ。 ウォータースクラムフォールの問題は、プロジェクト関係者がソフトウェア開発ばかりにフォーカスする事で、テストや運用計
[読書] エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング~ 読んで自分の理解をまとめてみた ゲームソリューション部の新屋です。 長い間積み本だった「エンジニアリング組織論への招待」を読了しましたので、私なりのまとめ・感想を述べていきます。 まとめ エンジニアリングで不安と立ち向かう! その心構えと不安の正体と分析、そして立ち向かう方法について教えてくれる本でした。 感想 上司が「視座を高く・視野を広く持て」とよく言われますが、大志を抱け、くらいのエールみたいなものだろうとずっと考えていました。本書を読むとその意図がちょっとわかった気がします。 自分はPMという立場ではありませんが、本書で紹介されているマネジメント手法は積極的に使っていけると思います(エンジニアから提案するシーンは多いですし) 本書では、開発現場で起きる数多くの問題たちが紹介されています。も
デブサミ2023夏でスポンサー枠を取って「見えない壁を越えよう!アジャイルやマイクロサービスを阻む「今までのやり方」」という講演をしてきました。資料はこちら。 「アジャイルやマイクロサービス」という「これからのやり方」に取り組む時、苦労するのは「今までのやり方」とのギャップです。これは「ウォーターフォールやモノリス」との手法的な違いというよりも、その裏側にある組織やITの仕組み、さらには文化に起因するものです。 なぜなら、今までは「安定して効率的に対応し続ける」ことが正解であり、そのために仕組みを作り上げてきたからです。このような「今までの組織やITの仕組み」のままで、ただ単に「これからのやり方」に取り組んでも失敗してしまうのです。 「今まで」と「これから」のギャップ 失敗1:半島型 新しい手法を試すにあたり、これまでの仕組みとは意図的の距離を置く必要があります。そうしないと、これまでの仕
この連載は、登場して20年が過ぎ、成熟期を迎えつつある「アジャイル開発」を解説します。アジャイル開発については、世の中にたくさんの書籍や情報があふれていますが、アジャイルコーチとして10年以上の現場経験をもとに、あらためて学び直したい情報を中心にまとめていきます。 第7回目のテーマは、「スクラムチームメンバーの責任」です。 この内容はUdemyで公開しているオンラインコース「現役アジャイルコーチが教える!半日で理解できるアジャイル開発とスクラム 入門編」の内容を元にしています。 スクラムマスターの責任 スクラムマスターのメインの仕事は支援です。スクラムガイドを見ると、スクラムマスターが支援する内容がたくさん並んでいます。 ⾃⼰管理型で機能横断型のチームメンバーをコーチする スクラムチームが完成の定義を満たす価値の⾼いインクリメントの作成に集中できるよう⽀援する スクラムチームの進捗を妨げる
みなさんこんにちは。@ryuzeeです。 技術顧問先からの依頼でプロダクトオーナーのアンチパターンについて話をしたので、そのときの資料を公開します。 今回紹介するのは以下の6つのアンチパターンです。アンチパターンに陥っている可能性を示す兆候もあわせて示しています。 顧客やユーザーの軽視 兆候 社内のミーティングでスケジュールが埋まっている 機能の必要性の根拠はユーザーからのフィードバックではなく仮説(というか妄想)にもとづいているものが多い ユーザーがプロダクトを触っているところを見たことがほとんどない 不十分なステークホルダーマネジメント 兆候 ステークホルダーをスプリントレビューに招待していない ステークホルダーと個別にコミュニケーションしていない ステークホルダーに何か言われるとすぐに対応している 「◯◯さんの指示なのでやらないといけない」のような口癖 不在がちなプロダクトオーナー
変化の速い現代において、臨機応変に対応しやすい開発手法として「アジャイル開発」があります。この記事では、アジャイル開発について詳しく解説します。 あらゆる業界で変化のスピードが速まり複雑化している現代においては、将来を正しく予想し、それに基づき計画を立ててプロダクトを開発していくことが難しくなってきています。場合によっては計画段階で見込んでいた条件や状況が、実行段階には変化していることもありえます。そういったケースにも臨機応変に対応しやすいのが「アジャイル開発」です。この記事では、アジャイル開発について詳しく解説します。 agile(アジャイル)には、「機敏な」「素早い」「迅速な」などの意味があります。アジャイル開発は、その名の通り、ソフトウェアの開発をスピーディーに、そして柔軟に行うことができる手法のひとつ。要求や要件定義、計画、設計、開発、テストといった一連の開発工程を短期間で反復的に
2001年の「アジャイルソフトウェア開発宣言」から20年以上が経過し、アジャイル開発の認知や実践は大きく広がりを見せています。一方で、社会や環境の変化に適応するように、その実践の形も、姿を変えながら進化を続けています。今回は、スクラムマスターを務めるヤフー 田原慎也氏とChatwork 粕谷大輔氏に、「リモートでのスクラム」「大規模スクラム」など、アジャイル開発、特にスクラムにおける、ホットなトピックについて語っていただきました。 ともに複数チームでプロジェクトを推進する2人のスクラムマスター 田原:ヤフーの田原です。スクラムマスターを務めるようになったのは1年ほど前からで、まだ初心者です。今回は、自分のこれまでの取り組みをお話しして、エキスパートである粕谷さんに、いろいろと突っ込んで、教えていただければと思っています。 粕谷:Chatworkの粕谷です。こちらこそ、よろしくお願いします。
複雑かつ変化の激しい時代に、個人やコミュニティの幸福につながる価値を届けるには 株式会社SHIFTとそのグループ企業は、ソフトウェアの品質保証テストやアジャイル開発の支援、コンサルティング、企画、開発、運用といったサービスの立案から運用まで、トータルな支援を展開している。ナレッジ育成管理を意識し、非俗人化を進めながら、非IT業界の人々がITのプロジェクトで活躍できる場を構築し、ソフトウェア品質を起点としたデジタル変革や新たな価値創造を支援している。 船橋氏はまず、近年のビジネス環境について語った。現在は変化の予測が難しく、VUCA(ブーカ。Volatility:変動性、Uncertainty:不確実性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)の時代とも言われている。そして、日本が目指す未来社会のコンセプト「Society 5.0」ではデジタル技術と人の創造力の融合による課
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