ラノベ, 雑記 文章が下手。 というところに全面的に目をつむって読むとけっこうおもしろいラノベ、という感じ。文章が下手なのは間違いない。断言する。絶対下手。読みにくくて仕方ない。ただし。それを差し引いても十分に独特さがあるのはたしかだ、とも思う。たとえばキャラクターの造形の仕方。抽象的な概念をベースにキャラクターが造られていて、当麻の「偽善使い」や、周囲にいる人間すべてを傷つけてしまうがゆえに「最強ではなく無敵を目指した」というアクセラレータのキャラなど、なかなかに個性があると思う。そしてまた、そのキャラクター同士のかみ合わせ方が奈須きのこばりに上手くて、「その人だから救うことができた」を描くのがとても上手い。「超電磁砲」こと御坂御琴と主人公の上条当麻の関係がまさにそうで、それはコミカライズの『とある科学の超電磁砲』を読むほどにそう感じる。御坂御琴では「どうしてもできなかった」ことを、上条