日本最大級の新興宗教・幸福の科学が生まれたきっかけは「2度の失恋」だった!?――大川隆法(1956~2023)の長男・宏洋氏が語った「幸福の科学」誕生の遠因を、新刊『神になりたかった男 回想の父・大川隆法』(幻冬舎)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む) 大川隆法氏の長男が語った「幸福の科学誕生の意外なきっかけ」とは? ©文藝春秋 ◆◆◆ 宗教への目覚め 恋に破れた隆法は、勉強に専念することで失恋を忘れようとしたらしい。本人の言葉を借りると「失意の中でも、私は、亀のごとく、本だけは読み続けておりました。頭が鈍るという理由から、夕食の量を減らしてまで、法律と政治学の勉強をしました」(『太陽の法』初版)。 しかし隆法は、留年までしたにもかかわらず狙っていた司法試験に落ち、さらには上級国家公務員試験にも落ちてしまう。隆法は東大に助手として残ろうとしたが、成績が悪かったためそれ