産経抄 サラリーマンは情け容赦なく源泉徴収で所得税や地方税をとられる。一生に一度、清水の舞台から飛び降りるようにマンションか一戸建てを買えば「こんな狭い土地に…」と後悔するほどの固定資産税もついてくる。公益性の高いJRだって本州三社は固定資産税をしっかり払っている。 ▼うっかり払い忘れでもしようものなら、鬼の首でもとったように督促状がすぐやってくるが、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関連施設にかかるはずの固定資産税をタダかまけている太っ腹な自治体が三十二もあるという。 ▼全部タダにしている札幌、千葉、奈良といった十九市は、よほど景気がいいとみえる。もっとおかしいのは、名古屋、神戸、広島など十二市が総務省の問い合わせに回答を“拒否”していることだ。 ▼地方のやることに国は口をはさむな、という気概は大いに結構だが、なにも隠すほどのことではあるまい。かえって何か後ろ暗いところがあるのでは、と