実際には、このようなことはあるのだろうと思う。 今でも、自覚できる経験が二つほどある。 一つは、ずいぶん昔の若い頃だけれども、ある偉い人と話していて、私の顔の筋肉が引きつっているのに気づいた。それは笑顔をしている途中だった。 それまでは、私の笑顔は百万ドルの笑顔とよく言われたものだった。 でも、このとき、私の笑顔の顔が引きつっているのを感じた。それで、笑顔をもうしたくないのだと感じ、笑顔をやめにして、笑顔のない顔に切り替えた。とたんに、顔の引きつりはなくなった。 ところで、私の近くのお店の店員で、常に笑顔が引きつっている人がいる。その人を見るたびに、私は、この人は笑顔を無理をして、作っているのだなと勝手に解釈している。 それと、道を歩いていたとき、周りの人たちが、急に私を見ているような感覚に襲われたことがある。これも、そのとき、もしかしたら、私が、自分のなかで気にしていることがあるため、そ