◆年越し派遣村の経験。労働者支援に生かすには。 ◇総合相談窓口、全国に--失業し野宿…過酷な境遇大半、シェルターとセットで 契約の中途解除などで仕事と住居を失った派遣、期間労働者など非正規労働者を支援する「年越し派遣村」が年末年始、東京・日比谷公園で開催された。村には約500人の労働者が住居と食などの支援を求め殺到した。 「死を決意して(樹海のある)富士に行ったが、駅のテレビで派遣村のニュースを見て足が止まった。どちらに行くか迷った末に派遣村にたどりついた」。派遣村の実行委員会が15日に東京都内で開いた集会で“村民”の40代男性は目を潤ませて体験を語った。 男性は派遣労働者ではなかったが、仕事を辞めざるを得ない状況に追い込まれた。住居も蓄えも家族も失い自殺を考えた。村には同じ境遇の仲間がいた。男性は「派遣を一段低く見ていたが、話すうちに、同じ目線で考えるようになった。生活保護を受け、住居も