フーズ社が大和屋商店から受け取ったとされるメール。肉について「歩止り約100%」と記されている処理簡略化の経緯 焼き肉チェーン「焼肉酒家(さかや)えびす」の集団食中毒事件で、運営会社「フーズ・フォーラス」(金沢市)が富山・福井両県警などの合同捜査本部の調べに対し、食肉卸会社「大和屋商店」(東京都板橋区)から「そのまま生食用に使える肉として売り込みを受けた」と説明していることが、フーズ社関係者の話でわかった。 厚生労働省の衛生基準では、生で食べる肉の場合、細菌などが付いているおそれがある表面を削り取る「トリミング」作業を食肉処理業者や飲食店に求めている。フーズ社は大和屋と取引を始めて以降、店での肉の処理を簡略化し、大和屋も保健所の調査にトリミングを否定していることから、双方で適切な処理を受けないままの肉がユッケとして客に提供されていた疑いがある。 フーズ社が捜査本部に任意提出したメール