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ブックマーク / iwasebunko.com (1)

  • Library081 〈天保四巳日記〉海獺談話図会 / 岩瀬文庫の世界 Iwase Bunko Library

    〈天保四巳日記〉海獺談話図会 天保4(1833)年写 歌月庵喜笑(小田切春江)原著 天保4(1833)年7月、尾張国名古屋で時ならぬ騒動がもちあがりました。台風の影響で熱田の新田の堤防が切れて海水が流入した所に、一頭の海獺(かいだつ)が迷い込んだのです。海獺はウミウソとも読み、アシカやオットセイなどの海獣類をさす漢名です。珍客来訪のうわさは瞬く間に名古屋中に広がりました。熱田の渡し場から現場の新田までシャトルバスよろしく見物客を運ぶ船が百とも千とも知れず押し寄せ、見物人でごった返した堤防は、その人たちのさす日傘の連なりで、遠くから見るとまるで幕を張り巡らせたようだったといいます。見物客を当て込んだ屋台などまで出店し、静かだった新田はにわかに繁華街と見まごうにぎわいとなりました。また堤防からの見物だけでなく、船をチャーターして海獺の側まで漕ぎ寄せる人たちもおり、水面に顔を出した海獺にいっせい

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