楽天は、海外でのエンジニア採用に向けてアピール合戦を繰り広げている。人工知能(AI)やブロックチェーン(分散型台帳)を活用したサービス開発を軌道に乗せるには、優秀なエンジニアの確保が欠かせないからだ。在籍するエンジニアのうち6割は外国籍という楽天。世界中で人材の取り合いが進む中、楽天はどう戦っているのか。 「楽天のサービスを利用しているが、運営する“楽天”を知らない人が多かった」―。楽天のエンジニア採用グループマネージャーのフランソワ・ベジェロンさんはこう話す。海外では対話アプリケーション(応用ソフト)「バイバー」などの利用者は多いが、運営者である楽天の知名度は高くなかった。 そこで認知度向上の一手として、スポーツ分野への投資を進めた。スペインの名門サッカークラブ・バルセロナとパートナー契約を締結。また、傘下のヴィッセル神戸にアンドレス・イニエスタ選手を迎え入れた。これにより「欧州での応募