キャンプはこうあるべき、といった“べき論”は不要だとするヒロシさん。焚き火の仕方もキャンプ飯も、毎回そのときの気分で決めるそうだ。 「焚き火も、火打ち石でつけてみたいと思ったから、練習して現地で実践したりするわけですよ。僕は適当だから、気分によってはライターも使うし、キャンプ飯だってこだわりはない。 よく、“キャンプに行ったらこんなものを食え!”みたいなのあるけど、形を決めたがる人が多いよね。僕は、鉄板で冷凍餃子を焼くときもあれば、コンビニ弁当を買ってくときもありますから。好きにやればいいんですよ」 作りたければ作る。そうじゃなければ作らない。常に答えはシンプルだ。 やらないのは、それまでの人だから 一方、キャンプに足踏みしている人は、道具を1個1個揃えて、食材を準備して、地図で道を調べて車で遠出して……といった一連の作業に挫折するという声も時々聞く。 「それはそこまでの人なんじゃないです