Author:F爺・小島剛一 F国(= フランス)に住む日本人の爺さん。 専門は、言語学(特にトルコ語、ザザ語、ラズ語など)、民族学、日本語文法、作曲・編曲、合唱指揮など。 詳しいことは「Catégories」欄の「自己紹介」という記事に。
ロシアによるウクライナ侵攻からまもなく1年。国際秩序はどのように変わり、混迷の先には何が待ち受けているのか。国内外の識者に問う。英ケンブリッジ大名誉フェロー、ドミニク・リーベン氏の分析を聞いた。 帝国の崩壊後、紛争避けられず ソ連建国の指導者だったレーニンが唱えた定義には当てはまらないが、この連邦国家は高尚なイデオロギーを掲げ、広い地域から構成され、高度な文化を持っていたことからも、帝国と呼ぶのにふさわしかった。現在、ロシアとウクライナの間で続く戦闘はおぞましい限りだが、ソ連という帝国の解体に伴い起きた事象だと考えると、より適切に理解できる。 歴史を振り返ると、帝国の崩壊後に一定の時間が過ぎてから、隣り合わせにいた国や勢力が争う事例は後を絶たない。最もうまく「帝国の崩壊」に対応してきた英国の場合でさえ、アイルランド、パレスチナという過去の植民地で紛争が起こった。最悪の事例は、共に核を保有す
[モスクワ/ビリニュス 13日 ロイター] - ロシア警察が、エストニアのカラス首相らバルト3国の政府当局者を指名手配した。ロシア内務省のデータベースから明らかになった。タス通信によると、容疑は「旧ソ連兵の記念碑破壊」で、ロシア刑法では懲役5年の刑が科せられるという。 カラス首相はX(旧ツイッター)への投稿で「クレムリン(ロシア大統領府)は、こうした措置がわれわれを黙らせることにつながると考えているようだが、そうはいかない」とし、「ウクライナへの強力な支援と、欧州の防衛強化への支持を続ける」と言明した。 エストニアのカラス首相は20日、エストニア領内でロシアの治安機関が実施しようとしていたハイブリッド作戦を阻止したと明らかにした。2023年10月撮影(2024年 ロイター/Christophe Ena/Pool via REUTERS)
立憲民主党の原口一博元総務相がロシア国営メディア「スプートニク」のインタビューに応じ、ウクライナ情勢について「日本ファーストで考えたらロシアと敵対する理由はみじんもない。ウクライナを支援する理由もどこにもない。ロシアが悪で、ウクライナが善という考え方は歴史を見てもあり得ない」と持論を述べた。 インタビューは今月5日に行った。原口氏は「ロシアと日本の間は長い友好の歴史がある。この短い時間で反故にしては絶対ならない」と強調した。欧州連合(EU)のウクライナへの支援については「腐敗した政権の、腐敗した官僚や政治家の懐に入っているのではないか」と疑問視した。 欧米がウクライナに武器の提供を続けていることに関しては「腐敗した政権に渡せば横流しされるのは歴史の常だ。ウクライナがいかに腐敗し、武器が横流しされているかについて議論は今までのステージとは違う」と指摘し、自身の主張に理解が広がっているとの見方
2022年3月14日に放送されたラジオ番組「垣花正 あなたとハッピー!」(ニッポン放送)で、ロシア軍のウクライナ侵攻に関して、テレビプロデューサーでタレントのテリー伊藤さんとウクライナ人のオクサーナ・ピスクノーワさんが口論する形になる場面があった。 「ウクライナが戦わないで、そのまま殺されていいのかってことですか?」 番組では、日本在住で通訳をしているウクライナ人のオクサーナさんと電話を繋ぎ、ロシア軍のウクライナ侵攻に対する思いを聞いた。 オクサーナさんには、ウクライナの人々は「祖国を守らなければ」という気持ちだけでなく「全世界のために」という覚悟を持って戦っているとした。 テリーさんは、 「聞きたいんですけども、もちろん祖国のため、世界のためってお話ししてくれたんですけど、命ということがありますよね。状況としては、ウクライナに厳しいと思うんです私。このまま行くと、プーチンのことですから、
言わずと知れた資源大国、ロシア。 化石燃料の埋蔵量、産出量、輸出額では世界のトップクラスを誇る。 埋蔵量:石油6位(2018)、天然ガス1位(2018)、石炭2位(2018) 産出量:石油3位(2018)、天然ガス2位(2018)、石炭6位(2018) 輸出額:石油2位(2018)、天然ガス1位(2018)、石炭3位(2018) では一体ロシア人はその恩恵をどのように享受しているのだろうか。前回は水道について記事を書いたが、今回はロシアの電気料金、ガス料金の2点に着目して日本と比較しながら記事を書き進めてゆく。 私がロシアで生活していて気づいたことの1つに、一般家庭のキッチンではガスではなくIH(電磁調理器)を使っている場合が多いということがある。ペテルブルク市内では一般家庭に限らず、レストランやカフェでもガスではなく電気を使っている。ガスに変えようにも特別な工員が必要で、その工賃が高いら
欧州サッカー連盟(UEFA)は10日、9月末にウクライナ侵攻により主催大会への出場を禁止しているロシアのU―17チームに限って主催大会への出場を認める計画を断念した。 UEFAは「ロシアがプレーできるようにする技術的な解決策は見つからなかった」とし、「議題は取り下げられた」との声明を出した。英メディア「BBC」など各メディアによると、イングランド協会(FA)を含む12の各国協会がロシアが出場した場合、対戦を拒否することを正式に表明したため〝復帰案〟は見送られたという。 FAのデビー・ヒューイット会長は「イングランドのFAとして言えば、18か月前から立場を明確にしている。戦争のある限り、どのカテゴリーの年齢層でもロシアと対戦することはありません。それが私たちの立場です」と説明。ウクライナ連盟は「支援してくれた欧州のパートナーに感謝する。ロシアは孤立したままでいるべきだ」との声明を出した。 U
「兵器支援より和平交渉を優先すべきでは」なぜ地元テレビ局はゼレンスキー大統領にそんな質問をしたのか 「広島サミットは失敗だった」論は根本的におかしい 「G7はかつてなく結束している」の意味 人々にさまざまな思いを残したG7広島サミットが終わった。実りの多いサミットであった。これほど多くの人々に「感動した」と言わせる国際会議は、珍しい。関係者の努力に敬意を表する。そのうえで、背景となった要素を三つ上げると、ウクライナ、ゼレンスキー、そして広島、ということになると思う。 ロシアのウクライナ侵攻の危機は、G7参加者にかつてない緊張感を与えている。G7メンバー(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ+EU)は、協調しつつ多大な努力を払って侵攻への対処策を講じている。アメリカのジョー・バイデン大統領をはじめとする多くの参加者たちが、「G7はかつてなく結束している」と発言したが、
中国、165年ぶりにウラジオストク港の使用権を取り戻す 中国が165年ぶりにロシアのウラジオストク港の使用権を取り戻した。中国とロシアの関係がこれまで以上に強固になるのはもちろん、物流網の改善により経済成長の効果も期待できそうだ。 香港明報など中国メディアは15日、中国東北部の吉林省と黒竜江省が来月1日からウラジオストク港を中国国内の港と同じように使用することが可能になったと報じた。 これは中国海関総署(関税庁)が今月4日にホームページに掲載した2023年の第44号公告を引用したものだ。海関総署は「東北部の老朽化した工業基地の振興戦略を実現し、国内の貿易商品の国境間運送協力を遂行する海外港湾の使用を促進するため、吉林省から国内貿易商品の国境間運送事業範囲をさらに拡大することを決めた」と説明した。 これに伴い中国東北部の各都市は物流に要する時間と費用を大きく削減できる。これらの都市はこれまで
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