岡田武史氏が、中国スーパーリーグ杭州緑城の監督を今期かぎりで退任した。1年目は16チーム中11位(9勝9分け12敗)、今期は12位(8勝10分け12敗)という成績だったにもかかわらず、選手やサポーターから残ってほしいといわれたが、本人やまわりの日本人スタッフが、中国での仕事も暮らしも「もう3年は無理」ということだったようだ。 参考:中国人から喝采を浴びる岡田武史元日本代表監督の中国プロサッカー改革 郷党意識がプロ意識の足かせに 日経新聞(12月11日付朝刊)にその岡田監督のインタビューが掲載されていた(聞き手は武智幸徳記者)。 中国のプロサッカーチームは、今季のアジア・チャンピオンズリーグを制した広州恒大のように、不動産などで財をなした富豪がオーナーとなっているところが多い(杭州緑城もそのひとつだ)。こうした環境では選手の獲得や起用、報酬が天からの声で決まることも多く、監督の仕事にも制約が