日本を代表するファッションデザイナーの三宅一生さんが先月、84歳で亡くなった。三宅さんが活躍したフランスには、追悼の思いをひときわ強く抱く元閣僚がいる。1980〜2000年代に文化相など大臣職を歴任したジャック・ラングさん(83)。パリ市内で本紙のインタビューに応じ、故人をしのんだ。 (パリ・谷悠己)
東京都在住のフランス人YouTuber・オレちゃんが2021年7月5日、自身の公式YouTubeチャンネル「Bebechan - 日本のフランス人」を更新し、サッカー・フランス代表でFCバルセロナ(スペイン)所属のFWアントワーヌ・グリーズマンとFWウスマン・デンベレによる差別発言を収めた動画を翻訳し、「この動画は、完全に一線を越えてしまっているよ」などと批判した。 「"酷い顔"ってはっきり言ってる。意味もそのまま」 問題となっている動画は、2019年夏にバルセロナのプレシーズンツアーで来日した両選手が滞在中のホテルで撮影したもの。PEP(ウイニングイレブン)をプレイできるよう、セッティングにやってきた日本人スタッフの容姿や言語に対し侮辱的な発言をしたとして、批判が集まっている。 オレちゃんは都内在住のフランス人YouTuberで、普段は主に東京での仕事やライフスタイルに関する情報を発信し
株式会社コナミデジタルエンタテインメントは7日、バルセロナのフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンとの遊戯王コンテンツアンバサダー契約を解除したことを発表した。「ウイニングイレブン」などのサッカーコンテンツに関しては、バルセロナに対し、クラブパートナーの立場で詳細な経緯と今後の対応の説明を求めるという。 インターネット上で問題となったグリーズマンとFWウスマン・デンベレの日本人侮辱問題。2019年の日本ツアー中に2選手が日本のホテルの一室で話している動画が拡散され、ホテルスタッフに対して侮辱的な発言をしていたことが明らかになっていた。 両選手は5日、自身のSNSを通じて釈明と謝罪を表明。しかし、騒動は収まらず、バルセロナのメイングローバルパートナーを務める楽天の代表・三木谷浩史氏も6日に自身のSNSで見解を述べた。「FCBの選手が差別的発言をした事について、クラブのスポンサーまたツアー
Akira Mizubayashi "Ame Brisée" 水林 章 『折れた魂柱』 ジャックは会計をすませ、ギャルソンに食事を長引かせ深夜まで居残ったことを詫びた。そして二人はレストランを出た。 「あらいやだ、雨が降ってるわ」とエレーヌは呟いた。 「わが心に涙が降るごとく、巷にも雨が降る」 「それ順序があべこべよ」 「知ってるよ、でもこれは自然に僕の口から出てきたんだ...」 (『折れた魂柱』p110 ) と作者自身もヴェルレーヌを援用しているので、私もこの記事タイトルに、おそらく日本人が最も親しんでいるフランス詩人、ヴェルレーヌを。お立会い、これは壮大なるヴァイオリン小説です。 まず題名の中の"âme"ですが、通常「魂、精神、心」といった訳語が付されるものです。これがヴァイオリン類の弦楽器では、共鳴胴内部で表板と裏板の間に立てられる棒の柱のことであり、日本語では魂柱(こんちゅう、たま
映画『レ・ミゼラブル』が描く、マイノリティー同士の衝突 「フランスは多様性を活かしきれていないところがある」
小林圭さんがフランス・パリに構えるレストラン、「KEI」が27日、 「ミシュランガイド」フランス版で三つ星を獲得しました。 日本人シェフが現地で三ツ星を獲得するのは初めてのことで、 外国出身のシェフとしては、昨年に続き2人目になります (なお、フランスに三つ星レストランは29店のみ)。 小林さんは99年にフランスに渡り、各地の有名レストランで修業。 03年にはフレンチの巨匠アラン・デュカス氏のお店で副料理長を務め、 11年に自分の店を開き、12年に一つ星、17年に二つ星を獲得していました。 小林さんは27日、20年版ガイドの発表会で、フランス語で挨拶。 「三つ星の評価にはとても驚きました。私は外国人ですからね。 フランスは多くの日本人(シェフ)を受け入れてくれた。 そのことに対して、フランスにありがとうと伝えたいです」と、 自身をさらに成長させてくれたフランスに感謝の気持ちを口にしています
JINSEI STORIES 滞仏日記「フランスはなぜ消費税20%なのか」 Posted on 2019/09/27 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、行きつけのバーは官庁街にあるからか、フランス政府関係の役人の出入りも多い。今日、いつものように夕飯の買い物のあと、カウンターで飲んでると市役所で広報の仕事をしている常連客のケビンがやって来た。シラク大統領が亡くなったので、さっきまでバタバタしていた、とのことだった。 「そういえば、日本は今、消費税の引き上げ前で大変だね。3%から5%に引きあがった時の日本国民の怒りについての記事、何年か前に読んだことがある。普段、デモさえやらない日本人が消費税に対してあそこまで感情を表すのが不思議だった。でも、今度は10%だよね。どういうことになるのか関心があるんだ」 不意に消費税の話になったので、ぼくは即答できなかった。そもそも、専門的な話しなので、うかつに
アイヌに出会うまでの細道 ──どのような経緯でアイヌに関心を持ったのですか? まず日本に関心を持ち、それからアイヌに関心を持ちました。 日本に興味を持ったのは、父方の祖母の影響です。映画好きの祖母が三船敏郎のファンだったんです。それでフランスのテレビで黒澤明の作品が放送されるときは祖母と一緒に見ていました。 『羅生門』を見たときの衝撃はいまでも覚えています。突然、私の目の前に日本という不思議な国の景色が広がりました。 人生で初めて見た日本人がおそらく三船敏郎だったのだと思います。いい役者ですよね。ハンサムだし、野獣みたいなところもあります。『羅生門』の三船を見て、まだ幼かった私はおっかなくて震えあがりました。 それから12歳になった頃、日本というお寺が多い神秘的な国があると友人に話していたら、その友人が中学校の図書館から三島由紀夫の本を借りてきて私に貸してくれました。 それが『金閣寺』でし
コメントへの返信と本文への追記、ありがとうございます。 小島さんに対しては新聞社からも記者からも連絡が来ていないということに驚きました。 私には、記者のPhilippe Mesmer氏がこの忖度という言葉をわざわざ括弧付きの原語で用いた意図が分かりません。森友学園に関する報道という文脈で(ローマ字転写した)忖度という言葉にピンと来る読者が、フランス語圏にどの程度いるのでしょうか・・・。 三郎さん >小島さんに対しては新聞社からも記者からも連絡が来ていないということに驚きました。 実に奇異なことです。 仮に「馬鹿馬鹿しいいちゃもんコメントだから無視する」と決めたのだったら「sontoku」を「sontaku」と修正する理由がありません。 現実に「sontoku」を「sontaku」と修正しているのですから、礼状を送信するのが最低限の礼儀です。 4月3日(火)に「語義の説明も間違っているから修
フランスでは、「大切なものは宅配便で送らないように」と言われています。クリスマスカードを郵送することすら躊躇して、電子メールでのカードのやりとりが随分と多くなってきています。 フジテレビアナウンサーとして活躍し、1999年にフジテレビを退社後、2001年にフランス人のシャルルエドワード・バルト氏と結婚。パリに住み、3人の子供を育てている。20年近くパリに住んで日本と行き来する中で、とても気になるのが「便利すぎる日本」についてのことだ。 河合雅司さんの『未来の年表』という本がベストセラーになっている。少子化による人口減少に伴い日本に予想される様々な危機について、エビデンスをもとに冷静に分析し、まとめた一冊だ。中村さんはその本の中でも、巻末にまとめられている「この危機を脱するためにできること」の一つ、「24時間社会からの脱却」という文章に対して、心から納得するという。 フランスに住んでいるから
フランス大統領選の取材で、パリなどに滞在した杉田水脈元衆院議員は、現地で「憲法改正反対」や「安全保障法制」などについて、一方的な視点の勉強会や集会が開かれていることを知った。GHQ(連合国軍総司令部)が日本の弱体化を図るために育て、左派陣営が刷り込んだ自虐史観は海外にも広がっているのか。杉田氏の緊急リポート第2弾。 ◇ パリに4月中旬に入って取材をしていると、30代の日本人女性から連絡が入った。フランス人と結婚して、こちらで暮らして十数年になるが、最近、日本人による反日的と思える政治活動が目立っているという。 彼女によると、フランス人は普段から政治の話をよくする。一方、日本人は自国では政治に無関心だった人が大半のため、フランスでは会話についていくため、「自分も政治の勉強をしなければ」となる。そこに、一方的なイデオロギーに基づく活動が入り込んでくるという。 パリでは最近、日本人を対象として「
ありがとうございます。「tu」と「vous」について、具体例を交えてここまで詳しく解説をいただいたのは初めてです。 > 合唱団に限らず、「同じ目的の仲間が集まる場」、例えば趣味のサークルや慈善事業団体などでは、正式に成員になった瞬間に「tu」に切り替えるものなのです。F爺・合唱団の新入りの団員は、初めのうち指揮者に対して「vous」と言い続けますが、そのうちに古参の団員に倣って「tu」と言うようになります。 教師と学生、上司と部下といった関係が、学校や会社の外まで引きずられることの多い日本では、なかなか想像しがたいことです。目から鱗の落ちるような思いがしました。 三郎さん >教師と学生、上司と部下といった関係が、学校や会社の外まで引きずられることの多い日本では、なかなか想像しがたいことです。 フランスでも、教師と学生が偶々(たまたま)オペラ劇場で隣同士の席になって幕間(まくあい)にお喋りす
三郎さん フランス語の「tu」と「vous」の使い分けについての記事は、明日、掲載します。フランス語の知識の無い方々にも「よその国や異言語でも言葉は相手によって使い分けるものらしい」と薄々でも分かって戴けるように書きます。 5年ほど前、ある方の講演会にお邪魔した時、質疑応答の時間に、講演者よりも明らかに年少の男性が、「あなたの○○という本を読んだのですが・・・」云々と切り出したのを聞いて、肝を冷やす思いがしたのを思い出します。今でも覚えているほど、強烈な違和感でした。 おっしゃるとおり、ウェブ上では「あなた」の不自然な用い方をよく見ます。はじめのうちは、不自然だな、いやだなと思っていても、毎日のように目にすると、もしや自分の方が間違っているのか、と疑心暗鬼になってくるので、油断できません。今回、少なくとも「君」と「あなた」に関しては、自分の語感に問題がないことを確かめることができてほっとし
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く