自民党の安倍晋三元首相は13日夜のBS日テレ番組で、バイデン米政権が中国の人権問題への抗議として表明した来年2月の北京冬季五輪への「外交ボイコット」をめぐる日本政府の対応について「中国に対する政治的メッセージは日本がリーダーシップをとるべきだ。時を稼いでどういう利益があるのか。日本は結局、物事を決められないのではないかと(国際社会に)思われてはならない」と述べ、具体的な対応を早期に表明する必要があるとの認識を示した。 安倍氏は対中政策に関し、「中国とどう対応していくかが21世紀最大の課題だと首脳会談でも訴えてきた」と言及。「欧州は中国と(地理的に)遠いので人権状況や南シナ海、東シナ海で起こっていることはひとごとだ。でも、ひとごとではないとずっと(各国に)言ってきた」とも語った。その上で「日本の今までの主張とあまりにも乖離(かいり)することがあれば、今後日本の主張に耳を傾けてくれるかどうかだ