6月2日より124/128度CSデジタルの「スカパー!」502 チャンネルを用いた4K/60p試験放送が始まった。その「チャンネル4K」チューナーを内蔵したHDDレコーダーのシャープ「TU-UD1000」で録画した4Kコンテンツを何台かの最新4Kテレビで観てみたが、ふだん見慣れたハイビジョン放送とは一味も二味も異なる超高精細映像が楽しむことができ、4Kテレビの存在意義がいっそう堅固なものになったことを改めて実感させられた。 とくに最新のソニー製4Kカメラで収録された「THE 世界遺産4K」やロングの固定カメラ撮影を基本とするコンサート・ライヴや舞台中継などの映像の生々しさは半端ではなく、あたかも現場に居合わせたかのような臨場感が味わえ、その魅力に心を奪われた。もっともまだ試験放送ということもあり、暗い舞台でのノイズのざわつきや、すばやく動く被写体の周りにモスキートノイズが目立ったりという瑕
今回のCESで感じたのは、まだまだ”これからのキーワード”である、4K2Kという言葉が、実際のビジネスが盛り上がってくる前からインフレを起こしていたことだ。すでに中国メーカーまで大々的に訴求を始めている。 「1月は原稿が届かなかった!」と担当者に大目玉を食らったのだが、その分、23日まで海外出張に出かけ、さまざまな人達と意見を交換することで、考えもかなりこなれてきた。その海外出張のスタートは、例年のように米ラスベガスで開催された「International CES」だ。 すでに多くのリポート記事が上がっているが、本連載では「メーカーが何を発信しているか」ではなく、あくまでもエンドユーザーの視点での買い時や注目技術といったスタンスで話を進めることにしたい。 今回のCESで感じたのは、まだまだ”これからのキーワード”である、4K2Kという言葉が、実際のビジネスが盛り上がってくる前からインフレを
ソニー米法人は10月12日、「Google TV」プラットフォームを搭載したインターネットテレビ「Sony Internet TV」を発表した。1台でHD(高精細)テレビとネットを利用できる。 Sony Internet TVは4機種提供され、サイズは24~46型(1080pフルHDディスプレイ)、価格は599.99~1399.99ドル。Google TV搭載のBlu-rayプレーヤーも399.99ドルで提供する。10月16日から発売の予定。日本での発売は未定だ。 Sony Internet TVは通常のテレビ視聴に加えて、Chromeブラウザを使ってネットを検索、閲覧したり、Webアプリを使うことができる。ソニーの動画配信サービス「Video On Demand powered by Qriocity」のほか、CNBC、Napster、Netflix、Twitter、YouTubeなどの
左から、アイ・オー・データ機器 代表取締役社長 細野昭雄氏、メルコホールディングス 代表取締役社長 牧誠氏、デジオン 代表取締役社長 田浦寿敏氏 代表理事はメルコホールディングスの代表取締役社長である牧誠氏が務め、消費者がデジタルライフをより手軽に楽しめる環境づくりや規則づくりをしていくという。協会はメルコホールディングスの東京オフィスに設置する。 アイ・オー・データ機器とメルコホールディングスはPC周辺機器メーカーとして知られるが、アイ・オー・データ機器の代表取締役社長である細野昭雄氏は、「なぜ永遠のライバルが組むのか。デジタルチューナーを開発したが、先行する大手企業からすれば、新参者。日本の決まったルールに従って作らないとならないが、あまりにも決まっていないこと、ユーザーからみておかしい、ということが多い。それをなんとか解決していきたいという思い。既存の団体と対立軸の団体ではない」と設
ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン(SCEJ)は1月14日、プレイステーション 3(PS3)で地上デジタル放送を録画できるようにする専用周辺機器「torne」(トルネ)を3月に発売すると発表した。9980円。 地デジチューナー(B-CASカード含む)と視聴・録画アプリケーションBD-ROMのセット。チューナーをUSBでPS3に接続し(バスパワー駆動)、BD-ROMからソフトをPS3にインストールすることで地デジ放送の視聴と録画が行える。 ゲーム制作で培ったノウハウを活用し、操作性を重視したユーザーインタフェースを開発。電子番組表(EPG)の操作や録画予約などをDUALSHOCK 3を使ってスピーディーに行えるという。 PSPとも連動。録画した番組はメモリースティック PRO デュオ/メモリースティックマイクロに書き出し、PSPに最適化された画質で再生できるという。またPS3のリ
バックライト技術に端を発したテレビの広色域化は、液晶テレビメーカーに新しい切り札を提供した。ソニー、三菱、東芝といったメーカーが、広色域をアピールする。 ここでなぜ液晶かと言えば、これら広色域テレビは、液晶のバックライトの改善によって実現されているからだ。そもそもは2004年にソニーが「QUALIA 005」(→“萌える新緑”や“フェラーリレッド”を再現――LEDバックライト搭載「QUALIAテレビ」)で、バックライトに3色のLEDを使用したことから始まったわけだが、現在は冷陰極管でも蛍光体の工夫により、広色域が実現できている。LEDと冷陰極管では微妙に特性が異なるが、冷陰極管のほうがコスト的に有利だ。 一方これに対して冷ややかな反応を示すのが、プラズマ陣営である。プラズマのような自発光ディスプレイでは、バックライトが存在しない。従って広色域への対応は、液晶ほど単純ではない。もっとも彼らの
筆者は少し前まで、地上デジタル放送の番組をほとんど見ていなかった。あまり見たい番組がなかったからなのだが、今クールからは選り好みをせず、可能な限り時間を割いて各局の番組を見るようにしている。 そこで気付いたのが、放送画質のあまりの悪さだ。以前から放送ビットレートの低さから来るブロック歪みやモスキートノイズの多さは気になっていたが、それ以前に輝度レンジを広く使っていない撮影があまりに多い。 テレビの発表会などに使われるサンプル映像は黒レベルもキッチリとっている(写真は東芝のデモ画像)。ところが放送波では向上した性能がいかされないケースも…… たとえばスタジオ収録のバラエティ番組を見ると、確かに高輝度の白側のレベルはきちんと合っている。これは基本なので当たり前だろうが、黒側はレベルが高すぎて“黒浮き”している場合が大半だ。立体感がなく、ノッペリとして全体に白っぽく見える。白レベルは合わせても、
第87回:成熟の第2世代42型フルHDプラズマ 〜 主戦場42型のプラズマVIERA。「松下電器 TH-42PZ750SK」 〜 今年の春、世界初の42V型フルHDプラズマテレビ「TH-42PZ700」の製品投入を行なったばかりのパナソニックが、早くも2世代目の42V型フルHDモデルを投入してきた。型番は春モデルの700から750になっただけだが、プラズマパネルも一新され、実質的にはフルモデルチェンジに近い画質性能向上が図られている。 価格は実勢販売価格で40万円前後。同サイズのフルHD液晶よりもやや高いとはいえ、十分競合できるレベル。前回の「KURO(PDP-5010HD)」に引き続き、熟成を始めたフルHDプラズマの実力を検証した。 ■ 設置性チェック 〜静粛性に優れ、映り込みにも配慮。消費電力に要注意 PZ750シリーズはいずれもサイドスピーカーモデルとなり、今回評価し
2回に渡ってパイオニアの「KURO」を取り上げてきたが、今回は最近のプラズマテレビに関連して、必ず出てくる話題を掘り下げてみたい。それは明るさや画面への映り込みに関連する問題だ。 明るさの面では、全白を表示させると白の輝度が出せないという問題はある。しかし、実際には画面上の一部分だけが光ることが多いわけだから、この点は問題にはならない。全体的な輝度も、直射日光が画面に差し込むように置くなら話は別だが、一般にテレビの置き場所として適したところであれば、家庭内で暗さを感じることはほとんどないだろう。明るさが問題となるのは、主に店頭の明るい環境下だけだ。 一方、プラズマテレビはガラスパネルを全面に配置しており、パナソニックの現行「VIERA」シリーズなどを除き、グレア(光沢)仕上げになっている。このため、天井の照明やテレビの反対側にある窓の光が写り込んで見づ見づらいらいという説明を店頭などではよ
シャープは7月20日、THXが定める「THX認証ディスプレイ規格(THX Certified Display Program)」を取得した液晶テレビ“AQUOS Tシリーズ”を9月1日より販売開始すると発表した。「液晶テレビとしてTHX認証を得たのは本製品が世界初」(同社)。 65V型の「LV-65TH1」、52V型の「LV-52TH1」が用意され、価格はLV-65TH1が141万7500円、LV-52TH1が84万円。いずれも受注生産での販売となる。 新製品は“AQUOS史上最も美しい”と同社がうたうフラグシップモデル「AQUOS Rシリーズ」をベースに、画面輝度やガンマ値についてTHXの要求仕様を満たした「THX映画モード」を搭載。本格的なホームシアター用途にも対応するモデルとして用意される。 主な仕様はAQUOS Rシリーズの65V型(LC-65RX1W)、52V型(LC-52RX1
最近、薄型テレビ関係の記事などで「動画解像度」という言葉をよく目にする。プラズマテレビの新製品ニュースなどで「液晶テレビよりも動画に強い」とアピールするために使われることが多いようだが、そもそも動画解像度とはどのような指標なのか。また、なぜ一部のメーカーしか使用していないのだろうか。 動画解像度を提案したのは、プラズマ関連メーカー5社がPDPの基盤技術を共同開発することを目的に設立した次世代PDP開発センター(apdc)である。主旨は、「テレビの動画表示では、ディスプレイの特性に違いがあるとパネルの画素数と見た目の解像度が必ずしも対応していない。実用的な動画表示性能を“人の見た目に近い尺度”で測定・評価するために提案した」(apdc)。 “人の見た目”という通り、測定方法には、人の網膜上に形成される画像を模擬的に再現する方式を採用した。手順としては、画面上で専用のパターンをスクロールさせ、
毎日新聞の記事によると、DVDレコーダーが深刻な売れ行き不振に直面しているそうだ。一時は次世代DVDの発売を前にした買い控えかとの予測もあったが、年末商戦も不振であり、原因は別のところにありそうだ。 JEITAなどの調べによると、06年度はトリノ冬季五輪やサッカーW杯などのイベントにより出荷増が期待されていたが、国内出荷台数は前年比18%減に落ち込んでおり、01年の調査開始以来、初めて前年割れを記録した。一方で世帯普及率は40%台であり、VTRなどに比べてまだ普及途上であり、市場は飽和したとは言い切れない。調査関係者は「AV機器などに関心の高い層への普及が一巡したが、一般消費者に広がっていない。VTRで十分と考えている人が多い」と見ている。 DVDレコーダーは、パイオニアなどが初めて発売し、その後HDD搭載型のハイブリッド型が登場すると爆発的な普及が始まった。電子番組表(EPG)を活用した
登場が待たれる次世代薄型ディスプレイ「SED」は、1月に開催されるConsumer Electronics Show(CES)に出展されないことが明らかになった。 東芝と、同社のパートナーであるキヤノンは、SED(Surface-conduction Electron-emitter Display:表面伝導型電子放出素子ディスプレイ)テレビの画質が、液晶やプラズマテレビより優れていることを喧伝してきた。また、製造コストの削減に成功したため、液晶テレビやプラズマテレビよりもSEDテレビが大幅に高くなることはないと、東芝は述べていた。 SEDの開発はこれまで数々の延期に見舞われてきた。東芝とキヤノンがSEDの共同開発に着手した1999年当初は2005年中にディスプレイを量産してSEDテレビを発売する計画だった。東芝は2006年10月にもリリースを再延期し、55インチサイズの最初のSEDテレビ
自民党復党議員問題を書こうかどうか考えてやめた。復党議員に投票した有権者はどう思っているのだろうか。政策じゃなくて人柄で選んだんですからということか。で、ぼんやりカラーテレビのことを思い出した。 このところいざなぎ景気(参照)を超えたという話をよく聞く。いざなぎ景気は、一九六五年から七〇年にかけて五年近く続いた好景気のことで、ちょうど私の小学生時代に相当する。ああ、あれが発展途上国の好景気というものなのかとなつかしく思い出す。好景気というわりには、今の生活水準からすると貧しいものだったなという思い出もあるし、それでいてなんか毎年のごとく家を改築してたような記憶もある。 三種の神器(参照)の話はもううんざりなので先に進めるとして、いざなぎ景気のころは、3Cというのがあった。カラーテレビ、クーラー、カーである。と、ふと英語でこれをなんて言うのかとまどった。カーは Carでいいだろう。cdr の
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