僕はこのGXRを手にした瞬間、心に何か引っ掛かるものを感じた。過去にこのようなカメラを見たことがある。しばらく考えて、それはブロニカの「RF645」というカメラだと気がついた。ブロニカはブローニー版カメラの専業メーカーだった。のちにタムロンの一部門となり、2005年にカメラ事業から撤退している。その最後の機種となったのがRF645である。 発売時期が10年も違い、片やフィルムカメラでGXRはデジタルである。しかしそこには相似するものがいくつかある。まずデザイン。GXRの外観は、直線を基調としたクラシカルな雰囲気と、がっしりとしたグリップが目を惹く。このグリップの形状が、僕にデジャブを起こさせたのだ。 GRやGXのグリップが、フィルムカメラ時代のGR1のデザインを踏襲しているのに対して、GXRのそれは太く、スクエアだ。これはGR1から親離れをするためのきっぱりとした主張とも取れる。 二番目の
レンズと撮像素子、それに画像処理エンジンをひとまとめにした「ユニット」を交換するというユニークな構造を採用したリコーのデジタルカメラ「GXR」。販売開始は12月上旬となっているが、一足先に試作機(量産試作機)をお借りできたので外観を中心に紹介する(※以下写真については試作機を撮影したものであり、最終的な量産品とは異なることがあります)。 GXRはボディ内に撮像素子を持たず、「レンズ/撮像素子/画像処理エンジン」が一体化したカメラユニットを交換することで、さまざまな撮影シチュエーションに対応する。カメラユニットとしては、まず、APS-Cサイズ(23.6×15.7ミリ)の有効1230万画素CMOSセンサーと35ミリ換算50ミリ F2.5-22の「GR LENS」、画像処理エンジン「GR ENGINE III」を搭載した「GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO」と、GR DIGI
リコーから発表された、ユニット交換式デジタルカメラ「GXR」。ボディ内に撮像素子を持たず、「レンズ・撮像素子・画像処理エンジン」が一体化したカメラユニットを交換可能というユニークな機構を採用している。 コンパクトデジカメの普及が一巡し、デジタル一眼レフの成長も鈍化したといわれるが、携帯電話カメラ機能の充実やデジタル一眼のHD動画対応、小型ミラーレスカメラのヒットなど、カメラを取り巻く環境は変化しながら、写真についての興味や関心は持たれ続けている。GXRはコンパクトデジカメが特徴としてきた「小型」「気軽さ」「機動力」「容易さ」などの要素を保ちながら、“一眼レフでなければ”と思われていた領域への挑戦を狙う1台だ。 GXRはレンズだけではなく、撮像素子と画像処理エンジンも同時に交換するユニットシステムを採用することで、あたかもフィルムの一眼レフカメラが撮影状況に応じてフィルムとレンズを交換したよ
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