韓国軍は23日、北朝鮮との軍事境界線に近い陸軍部隊で21日夜に銃を乱射し、12人を死傷させた後、山中に逃走していた兵長(21)の身柄を確保した。兵長が銃で自分の体を撃ち、自殺を試みた後、兵長を包囲していた韓国軍に取り押さえられた。命に別条はないという。 事件は韓国北東部・江原道高城(カンウォンドコソン)郡の軍事施設付近で発生。兵長が同僚らに手投げ弾を1発投げ、小銃を乱射し、5人が死亡、7人が負傷した。兵長が逃走したため、軍当局は各地で検問を行うなど大規模な追跡活動を展開。22日午後に兵長が見つかったものの、韓国軍との間で銃撃戦が起き、新たに兵士1人が負傷。軍が兵長を包囲し、父親が携帯に電話するなどして投降を呼びかけていた。(ソウル=東岡徹)