ニッポンは「新・階級社会」になった!【第1部】金持ちや高学歴の人が幸せなわけじゃない 高卒ヤンキーの「幸せ」と海外移住するエリートの「不幸」 あなたの常識がひっくり返る ますます富めるエリートと、ほどほどの生活に満足感を覚えるヤンキー。決して越えることのできない「価値観の壁」が、この国を分断しつつある。 「取り残される」のが怖い 3月だというのに、常夏の国シンガポールでは燦々と陽光が降り注いでいる。中島俊二さん(45歳/仮名)は、中庭のプールではしゃぐ子供たちの声を耳にしながら、ノートパソコンに向かって株価をチェックしていた。 「この国では、ほとんどの集合住宅にプールがついています。子供を自由に遊ばせていても、メイドが見ていてくれるから安心できます。たいていの物件には女中部屋があって、フィリピンやミャンマーから出稼ぎに来るメイドを雇う人が大半ですよ」 部屋を見せてもらうと、メイドのスペース