(2008年・タイ/監督:プラッチャヤー・ピンゲーオ) 「マッハ!!!!!!!!」、「トム・ヤム・クン!」などのトニー・ジャー主演による、ノーCG、ノーワイヤー、ノースタントをウリとする格闘技アクションを世に送り出したプラッチャヤー・ピンゲーオ監督が、またしてもアクション映画の快作を作り出した。 しかも今回の主演は、まだあどけない表情の残る少女。演ずるヤーニン・ウィサミタナン(愛称ジージャー)は11歳でテコンドーを習い始め、テコンドー大会で金メダルを獲得した事もある本物の格闘家。その彼女を2年間特訓させ、さらに撮影に2年かけた…という周到ぶり、徹底ぶりにも驚く。それだけの力の入れようは画面からもヒシヒシと伝わって来る。 格闘技の経験もない柴咲コウを1年間訓練させた、というのがウリの「少林少女」など、この作品から見れば子供だましだ(笑)。 一応、病気になった母の入院費が必要となり、主人公ゼン