研究のポイント東日本大震災後の仮設住宅に入居している被災者において、社会参加があることが良い健康状態と関連していた。プレハブ仮設住宅の被災者では、みなし仮設住宅の被災者と比べて社会参加をしている人の割合が大きかった。プレハブ仮設住宅では社会参加をしている人の割合が大きいことが、良い健康状態の維持に寄与していた可能性が示唆された。これらの結果から、震災後のプレハブ仮設住宅におけるボランティアや自治体による社会参加の機会の提供(イベント開催など)が、被災者の健康状態の維持に寄与していた可能性が示唆された。 研究概要地域の行事や集まりに行くといった社会参加は人々のつながりを増やし、健康情報やソーシャル・サポートの入手などを通して良い健康状態につながることが多くの研究で明らかになっています。本研究では宮城県が 2012 年に実施した仮設住宅入居者を対象とした健康についてのアンケート調査のデータを分