“三寒四温”という言葉が、もはや当てはまらなくなっている感じがする昨今。それでも季節の変わり目で気温の変化が激しいこの時期は、体調管理が難しい季節だ。入学式、入社式など、ここ一番という大事なときに体調を崩してしまっては元も子もないだろう。そんな季節でも体調を維持し、うまく乗り切るための手軽な食べ物として注目されているのがバナナだ。 そもそもバナナは、食物繊維が豊富で便秘にいいというのは知られた話。食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類があるが、どちらの食物繊維も腸内に生息する善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌の栄養源となり、これらを増やしてくれる。特に水溶性食物繊維は、水に溶けるとゲル状になり、腸内で余分な脂質(コレステロール)を吸着して包み込むことで、便として体外へ排泄してくれる働きもある。バナナは不透性食物繊維を多く含むが、この水溶性食物繊維も含んでいる。要するに2種類の