まずはじめに日本の話からはじめますと、日本で剣術家、いわゆる兵法使いが現れ始めたのも実は戦国時代には言ってからの事で、それまでは剣術と呼べるようなものは存在しなかったといいます。というのも剣術は個人戦闘技能であり、集団戦闘技能ではなかったため決闘などがあまり行われなかった頃には必要とされなかったためです(その関係で戦国時代末期になるまで剣術で用いる打刀と呼ばれる軽く振り回しやすい小ぶりな日本刀はありませんでした)。 そして、西洋でもまったく同じ事がいえます。西洋での戦闘術は集団戦闘術が先行して発展しました。それはギリシアのファランクスや、ローマ帝国のパイク戦闘などから知ることが出来ます。そのため個人技能としての剣術はあまり重視されず、剣術と呼べるものは発展しませんでした(個人戦闘といえばコロッセウム等が浮かびそうですが、戦わされたのは剣奴と呼ばれる奴隷であり、そんな彼らに剣術を大系できるよ