京都市の公共交通の採算性が悪化しているようだ。そこで、京都市営地下鉄は運賃の値上げをした。それに対して京阪電鉄は運行本数を減らした。京都市営地下鉄は5区間ある運賃の値上げ幅を過去最大の30円とするそうだ。一方の京阪電鉄は私が生活している京都市内だと、10分間隔が15分間隔へと減便されている。 京都市営地下鉄はまだ値上げをしておらず、これからだが、これはどちらの判断が正しいのだろうか。京都新聞などは、京都市営地下鉄は全国でも最も高い運賃となる、などと批判しているが、正しい判断をしたのは京都市営地下鉄であって京阪ではない。京阪の方がむしろ利用者に不利益をもたらしている。 というのは、交通においては時間弾力性の方が価格弾力性に比べるとはるかに大きいからだ。すなわち、到達時間が短くなることによってその需要は増え、それが長くなると大幅に需要が減る。価格はある程度、高くなっても需要は減らないし、安くし