『蒙求和歌』が一応終わったので、次は何にしようかなーと考えた。 で、この並びで『打聞集』がないのはいかがなものか。ということで・・・。 打聞集:やたナビTEXT 『打聞集』は写本の字が小さく、ものすごく読みにくそうなので、今まで敬遠していた。実際読んでみると、『蒙求和歌』でカタカナに慣れたせいか、意外と普通に読める。漢字に限って言えば、妙な異体字や見たこともない漢字が出てくる『蒙求和歌』よりは、よほど読みやすそうだ。 内容的には、『今昔物語集』・『宇治拾遺物語』・『古本説話集』などとかぶっていて、目新しいものはない。その上それらよりも簡単に書かれているのだが、違いがいろいろあって面白そうだ。 例えば、すでにUpした第2話「釈迦如来験の事」の書き出し。 昔、唐に、晋の史弘の時、天竺より僧渡れり。最初の「唐に」は王朝ではなく、単に中国という意味。で、問題は「晋の史弘」。誰よそれ。 「シンのシコ