前回、桜宮高校の事件をネタにして、教師はマスコミ相手に戦えと申し上げました。ところが実際は、一部の親や生徒たちが立ち上がったようです。運動部のキャプテンたちの記者会見や、ツイッターでの同校関係者とおぼしき人たちの橋下徹大阪市長批判などを見ていると、まさか彼らは前回の拙稿を読んで戦う気になったのではないだろうなと考えたりもします。もしそうなら、光栄な話です。 しかしながら、今回の親や生徒の動きを見ていると、橋下市長の判断は全面的に正しいと考えざるを得ません。なぜなら、桜宮高校の親や生徒たちは、自分たちがなぜ叩かれているのか、全く理解していないからです。 事態は思っていたよりも悪い 筆者は、当初この事件を叱責のノウハウの使い方の失敗ではないかと思っていました。報道によれば、自殺した生徒の主将就任以後に体罰が激しくなったとされています。ビジネスマンならこんな叱責のノウハウをご存じでしょう。 気の