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夏目房之介に関するcrea555のブックマーク (2)

  • 夏目房之介『マンガ学への挑戦』

    夏目房之介『マンガ学への挑戦』 このは、表題が示すように、漫画学の課題がどこにあるのか、という問題を、作者→作品→読者という大づかみな流れにそって、その概略的な見取り図を提示したものである。この大雑把な流れの中に著作権、制作システム、市場の問題などが入ってくる。 しかし、そのなかでも軸になっている問題はやはり「進化する批評地図」という副題にもあるように、漫画批評の問題である。 夏目は、このの中で、戦後の漫画批評の方法の変遷をたどりながら、自分の批評方法、すなわち「漫画表現論」ともいうべき方法がどのように先行の批評の批判として確立してきたかをのべる。 夏目の総括は次のようなものである。 戦後、漫画批評は「教育論的漫画論」から出発する。すなわち、漫画が子どもたちや教育にあたえる「悪影響」について論じられ、またそれにたいする反論として論じられた。 1960年代に入り、鶴見俊輔や石子順造などを

  • 夏目房之介『マンガと「戦争」』

    夏目房之介『マンガと「戦争」』 大学時代、入ってきた新入生に「おまえもコミュニストになれ」とオルグしていたとき、その新入生が「どうせ人類なんて『北斗の拳』みたいにいったん核戦争がおきてみんな死んじゃうんですよ」とうそぶいていたのを思い出す。あいつ、どうしたかなあ。 ぼくが彼の発言をよく覚えているのは、そのあと左翼の友だちと、彼の発言がけっこう話のタネになったから。『北斗の拳』をイメージのコアにおいているところ、そして「核戦争」や人類滅亡をひとつのリアリティとしてみているところが、ある種の典型のようでもあり、面白かったんだな。 あるいは、榛野なな恵『Papa told me』を読んでいるとき、主人公の知世が怖いものとして「核戦争」があげていたのをみて、そこに恐怖についてのリアリティを覚えるんだあ、と妙に印象に残ったこともまた思い出した。 ものすごく大ざっぱにいって、ぼくらの世代、20代後半~

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