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小林まことに関するcrea555のブックマーク (4)

  • 2009-09-06

    恥ずかしながら、原作の長谷川伸の戯曲を読んだことがなかったのだが、かつての東映での山下耕作×中村錦之助による映画化作品に比べて、冗長な「泣き」の場面を整理して、爽やかな男らしさに的を絞った描き方で、行間を語り過ぎない、リズムとテンポが心地いい。 剣戟シーンも映像的で迫力があり、しっかりと現役のエンタテイメントしている( ちなみにこの作品、「柔道部物語」のキャラクターを使って、手塚的なスター方式で描かれていて、表紙はご丁寧にも、東映を捩った三角マークまで入った劇場ポスター仕立て。三四郎も番場の忠太郎役で特別出演してます)。 「情実と節度」の美しさに的を絞ったことで、まさに今この瞬間、僕たちが求めているものが何かを示し、娯楽の中で体感的に味あわせてくれる。 「サマーウォーズ」も、ある意味「瞼の母」だったし、長谷川伸再発見のタイミングが来ている気がする。 何より、作はもっともっと広く読まれてし

    2009-09-06
  • 青春少年マガジン1978~1983 - 映画瓦版の読書日誌

    小林まこと版「まんが道」とでも言うべき、著者の自伝的な青春マンガだ。藤子不二雄Aの「まんが道」が昭和30年代の若いマンガ家たちの青春を描いているのに対して、この作品は昭和50年代の若いマンガ家たちの青春を描く。短期的に連載されていたものをまとめているので、物語は著者とほぼ同時にデビューした2人の新人マンガ家(小野新二と大和田夏希)の物語に限定されているが、それによって雑多なエピソードの中に一ストーリーの縦軸が通っている。 ほとんど著者自身の一人称視点で描かれている作品なのだが、一箇所だけ視点が他の登場人物に移るシーンがある。仕事でスランプに陥った大和田夏希が、駅の階段で転落の恐怖に襲われて身動きできなくなってしまうシーンだ。他のシーンが徹底して著者一人称の語りだけに、このシーンだけが突出している。そしてここから物語は、著者と並走してきた2人の親友の死について語りはじめる。 これは著者の自

    青春少年マガジン1978~1983 - 映画瓦版の読書日誌
  • 小林まことの劇画・長谷川伸シリーズ第2弾、イブニングで始動

    長谷川伸の原作を小林まことが脚色・構成・作画した新連載「沓掛時次郎」が、日2月23日発売のイブニング6号(講談社)よりスタートした。 「沓掛時次郎」はある理由から赤の他人の子と旅を続ける沓掛時次郎の、切なくも美しい生き様を描く。大正~昭和にかけて活躍した「股旅物」の創始者とも言われる長谷川伸の作品を、「関の弥太ッペ」に続いて小林まことが全16回で蘇らせる。 また次号より3号連続で新連載が登場する。3月9日発売の7号からは弘兼憲史の「係長 島耕作」がスタート。ヤングから社長まで連なる島耕作シリーズの最後のピースがついに埋められる。8号からは将棋を題材とした青木幸子「王狩」、9号からはコダク(仮称)のショートギャグ「女子中学生日誌(仮称)」が始動する予定だ。

    小林まことの劇画・長谷川伸シリーズ第2弾、イブニングで始動
  • 『青春少年マガジン』小林まこと - 雨宮まみの「弟よ!」

    ★読みました。いやー、いい読んだなぁ。 これは『1・2の三四郎』や『ホワッツ マイケル?』で知られる漫画家の小林まことさんが、1978〜1983年の、自分の若かりし頃の『少年マガジン』についての思い出を描いたマンガなのですが、冒頭はこんなふうに始まります。 小林まこと「なに? 週間少年マガジンが創刊50周年だと!?」 編集者「はい!! おかげ様で。つきましては小林まこと先生が『1・2の三四郎』を描かれていた1978年から83年までの苦労話や、楽しかった思い出などを漫画で描いていただけないかと思いまして・・・」(句読点は私が入れました) 小林まこと「楽しかった思い出など、ない!!」 このあとに「下手したら死んでるところだったんだぞ、この野郎てめえ!!」と罵倒が続くのですが、ここからはじまってゆく物語が、非常にいい。 この「下手したら死んでるところだった」ことが、嘘でも何でもないシリアスな時

    『青春少年マガジン』小林まこと - 雨宮まみの「弟よ!」
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