子どもたちに十分な睡眠時間をとらせていないと感じているなら、この研究が少しは慰めになるかもしれない。あなたの両親世代も、祖父母世代も、曾祖父母世代も、同じ思いを抱いていたのだ。 少なくとも米小児医学誌ペディアトリクスに掲載された研究によると、過去1世紀の間、子どもたちの睡眠時間は推奨された時間に常に足りていなかった。 この研究は、1897~2009年に推奨されていた睡眠時間を調べ、ほぼ同期間に子どもたちがとっていた実際の睡眠時間を検証した。それによる と、推奨睡眠時間は同期間中に何度も変更されたが、毎年1分弱―正確には0.71分ずつ推奨睡眠時間が減っていった。また実際の睡眠時間は毎年平均で 0.73分ずつ減り続けてきた。また子どもたちの実際の睡眠時間は、ほぼ1世紀にわたり、推奨睡眠時間より約37分少なかった。 現代の推奨睡眠時間はハーバード大学医学部や非営利の米睡眠財団などから発表さ