姫カットのお嬢様がお嬢サバイバル部の部室に入ると、みんなが口から血を流して倒れていた! 「どうした!?」 素になって、ダイイングメッセージを探すが、お上品なお嬢様たちは誰も書いていない。 代わりに縦ロールのお嬢様がふらふらと立ち上がった。 「うぅ……」 「大丈夫か?」 「みなさん、あの機器に不覚を……ッ」 覇者お嬢様は口元をおさえて膝をついた。 姫カットお嬢様が仲間の背中をさすりながら、周囲をみまわすと、問題の機器が鎮座していた。 「あ、ヘリウムリークディテクタ……」 「なんで噛まずに言えるんですの!」 「きっと、さくらんぼの枝も口の中で結べますわ!」 「ひわいですわ、ひわい!!」 「ヘリウムリークディグダ……グッ!!」 いきなり復活したサバイバル部員たちから理不尽な非難をあびる姫カットのお嬢様なのであった。