ウティカの戦いは第二次ポエニ戦争中の紀元前203年に、現在のチュニジアにあったウティカ付近で発生した戦闘。第二次ポエニ戦争においては、アフリカ大陸での最初の戦闘である。ウティカの攻略には失敗したが、メジェルダ川近くで、スキピオ・アフリカヌス率いるローマ軍が、奇襲によってカルタゴ軍およびその同盟国であるヌミディア軍に決定的な勝利を収めた。スキピオのこの勝利により、カルタゴはイタリア半島およびイベリア半島から軍を引き上げざるを得なくなり、ローマは戦略的優位性を得、最終的なローマの勝利に大きく貢献した。 紀元前204年にいたるまでのローマのアフリカ侵攻準備[編集] 古代リビュア(現在のチュニジア)へのローマの最初の侵攻は第一次ポエニ戦争のときであった。このときはローマの敗北に終わった(チュニスの戦い)。それから50年後に、ローマは再びアフリカへ侵攻することになる。 アフリカへの侵攻は、第二次ポエ