簡単には言えないです。 世の中で広く広まっている発想、 つまり、 昔は人間は物々交換をして 経済生活を成り立たせていたけれど、 それでは不便なのである商品が 貨幣になり、それが徐々に金に統一されてゆき そして金匠が紙幣を発行するようになり、 それが金本位制に発展し 最後に金が廃止されて信用貨幣になった、 とする考え方に対して、 貨幣とは4000年前から信用(債務)貨幣であり、 その中で特に重要なのが国家貨幣なんだけれど、 これは政府による徴税権(国内居住者に 具体的な対価なしに負債を負わせることができ、 そしてその負債をどのようにして償還するのか 指定できる能力)に起源をもつものであり、 その点は現代にいたるまで変わらないし、 償還方法としてそれしか約束しないなら 実質的に債務償還が不可能になることは あり得ないんだけれど、 政府が納税(あるいは現在で言えば社会保険料納付など) による償還