大谷翔平から始まって大谷翔平で終わったと言っても過言ではない2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。この間、日本では野球ファンならずとも熱い時間を過ごし、14年ぶりの優勝に感動の涙を流したことだろう。 一方で日本の「野球フィーバー」を見守る韓国の野球ファンの気持ちは複雑だった。“永遠のライバル”日本の快進撃の陰で、韓国チームは予選で敗退した。 韓国のMLB選手は軒並み不振 本選は「応援」ではなく、「観客」の立場でしか見られなかったのだ。しかも、大会中ずっと珍プレーとして話題になった「二塁ガッツポーズタッチアウト」という痛恨のミスで重要な豪州との試合を落とした母国代表に対するファンの失望は想像に難くない。大会が終わってから約3カ月が経った今、韓国野球の人気が低迷を続けているのはこれと無関係ではないだろう。