筆者が子供の頃に映画やアニメでみた未来のコンピューターはみんなしゃべっていた。なのでコンピューターとはしゃべるものかと思っていたが、実際には、プリンターに文字が出るだけだった。その後、個人でも購入できるコンピューターであるマイクロプロセッサを手に入れたが、ウンともスンとも言わない。部品を集めてコンピュータにして画面に文字を出させるだけで1年かかった。 コンピューターから人の声を出すことを「音声合成」という。人の声の波形は複雑で楽器音のように簡単に作るわけにはいかなかった。なので、8 bitのマイクロプロセッサの時代は、ハードウェアを使わないと音声合成を行うことはできなかった。16 bitのマイクロプロセッサが普及して、ソフトウェアだけでコンピュータに声を出させることが可能になった。しかし、テキストを人間のように、しゃべらせるにはもう少し時間がかかった。Windowsに言葉を話す機能(Spe