入浴は皮膚を清潔に保ち、気分がリフレッシュされ、リラックスして疲労回復につながります。また、肩こりや腰痛などが緩和され、日常生活が楽になります。一般的な入浴によるこれらの効果は、「温熱作用」「静水圧作用」「浮力作用」などによるものです。 温熱作用 温かい湯に漬かると、体表面近くの血液が温められて全身を巡り体全体が温まります。また、血管が広がり血液の流れが良くなります。血液循環が改善されることで新陳代謝が高まり、筋肉の緊張がほぐれてリラックスし、疼痛緩和や拘縮改善の助けになります。 静水圧作用 日常生活では、重力の影響で下肢に血液がたまりやすい状況になっています。水中に立つと、水圧により下半身にたまった血液を心臓に押し戻す助けをし、心臓の働きを活発にして血液循環が促進され、末梢循環も改善されます。 首まで湯に漬かる全身浴では、水圧により血液が末梢から押し戻されると同時に胸郭も圧迫されて胸腔内