歴史を学ぶとは…過去の不正や不公平を裁いた り、告発したりすることと同じではない。過去のそ れぞれの時代には…特有の善悪があり、特有の 幸福があった。 「それぞれの時代には特有の」価値基準があるか ら、他の時代と比べて評価してはいけないと主張 しながら、口絵では「風土や宗教を超えた普遍的 な」価値基準で評価。
歴史を学ぶとは…過去の不正や不公平を裁いた り、告発したりすることと同じではない。過去のそ れぞれの時代には…特有の善悪があり、特有の 幸福があった。 「それぞれの時代には特有の」価値基準があるか ら、他の時代と比べて評価してはいけないと主張 しながら、口絵では「風土や宗教を超えた普遍的 な」価値基準で評価。
本年4月3日、「新しい歴史教科書」(代表執筆者・西尾幹二氏、扶桑社発行)が、文部科学省の教科用図書検定に合格しました。それをうけ、現在、全国の市区町村教育委員会において教科書採択の作業が進められています。137箇所の検定意見が付されたことによって、いくらかの修正がほどこされたとはいえ、この教科書の問題性が解消されたわけでは決してありません。 第一に指摘しなければならないのは、検定とその後の自主修正を経たのちもなお、基本的な史実に関する誤認や、歴史学のこれまでの研究成果を踏まえない記述が数多く残されている点です。韓国政府から再修正要求があった任那に関する記述はその典型ですが、そのほかにも政治史、経済史、民衆史の全般にわたって、初歩的な誤り、不正確な記述、とうの昔に否定された学説に依拠した記述などが目立ちます。代表的な箇所を書き出しておきましたので、別紙をご参照ください。歴史学の研究者としては
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