<くらしナビ ライフスタイル> 非正規で働く人の雇用ルールが今年大きく変わる「2018年問題」。その中でも、有期雇用の契約が5年を超えると、無期契約への切り替えを申し込める「無期転換ルール」は4月の運用開始まであとわずかだ。実際に企業はどう動くのかを探った。 「いったん冷酷な企業と見られたら、イメージの回復にどれだけ時間とカネがかかるのか。対策はあるのか」「正社員じゃない人に食いつぶされたら死んでも死にきれない。早く切り離すべきだ」 昨年12月中旬、東京都内にある電器製造会社。午後1時から始まった役員会は、15分の休憩を1回入れただけで7時間近く続いた。有期雇用の従業員約600人を無期化せず、雇い止めにする方針を昨夏に打ち出したが、社長の指示で再考することに。この日に最終決定する予定だったが、議論は紛糾した。