第19回：ウヨクとモリッシーとサヨク | ele-king

「俺、UKIP支持に回るかも」 と隣家の息子が漏らしていたというのは数カ月前に書いた話だ。 リベラルでお洒落なゲイ街にはレインボウ・フラッグがはためいているが、貧民街の家々には聖ジョージの旗が掲げてあり、それはまるで、もはや「自分はイングリッシュである」ということしか誇るものがなくなった白屑（ホワイト・トラッシュ）の最後の砦のようだ。と書いたのは一昨年の話だ。 つまり、ずっと前から予感はあった。 5月23日のEU議会選（地方選とセットで行われた地域もある。ブライトンはEU議会選オンリーだった）が近づくと、それは一気に明らかになった。貧民街の家々の窓に右翼政党「UKIP」支持のステッカーが貼られ始めたのだ。だいたい貧民街では選挙前に政党のステッカー貼ってる人なんていなかった。ミドルクラスなエリアに行くと緑の党や労働党のステッカーが貼られていて、玄関先にフラワーバスケットが下がっているようなお

[IkaMaru]

労働党がグローバル企業の力という「現実」に屈した結果がこれか。しかし極右の場合、労働階級の保護は目的ではなく手段でしかないので、権力を得た時の掌返しも速いだろうな

[rgfx]

「人々がそうした妥協しない何かを右翼の中に見たような気になっているからかも」片輪の資本主義を「威勢よく」ぶん殴ってくれる誰か、なんだろうなあ。威勢の良さだけじゃダメなんだが。

[mahal]

最後の段落は、残念ながら同意できない。政治が売るものは「希望」であり「美意識」ではないのではないか。美意識が希望をモチベートする要素は否定しないが、それ以外にもそれをモチベートする要因はある訳で。

[emiladamas]

ケン・ローチはぶれないな

[muchonov]

きびしす。／仏のFNと同様、UKIPもファラージの後釜はソフト路線に転じて、一見穏当に見える排外政策を訴える流れじゃないかな。そこに市場＝票があることを証明した以上、確保に来る奴らは絶対いる。

[the_sun_also_rises]

日欧の右傾化の背景には本来リベラルの支持層となるはずの弱者の取りこぼしがある。言い換えると異なる弱者間の真の弱者競争だ。左派は外国人（移民）を弱者と考え右派は同国人の若者を弱者と捉える。本質は利害対立

[inumash]

逆にUKIPが労働者に乗っ取られて労働者保護を第一に考える政党になったり…はしないんだろうな。権力さえ手に入れれば票田なんてどうにでもなるもんなー。

[asamaru]

右翼化する人たちの心情は理解しながら結論には反対する姿勢には共感を覚える。田母神さん支持する人たちを、一方で軽蔑しながら恐れてるリベラル様が見習わなきゃいけないのはこの辺なんだろう。

[akupiyo]

“I’m one of them”

[synonymous]

生活の要求を思想に昇華することで初めてそれは旗印として働く。

[paravola]

（2014年）モリッシーのこの左から右に唐突にジャンプする感じはまさに下層民のリアルな姿だ／「もうちょっとでUKIPに投票するところだった」 ナイジェル・ファラージを「好きだ」と言ったこともある

[monobako2]

"「先生のLの発音、おかしいー」と指摘されても「いやー、わたしガイジンだから。へへへ」「ふふふ」「ははは」""玩具をシェアすることを知らない幼児の如くに野蛮"

[REV]

「誰もポリシーの根本にある揺るがぬもの、妥協など入る余地のない美意識を語らなくなったから政治は人を動かすことができなくなったのだ。」

[cider_kondo]

労働党が政権を手に入れる課程で、「何かもっと大事な物」を手放したという話にも思える。日本に引き写して考えるにはまだ材料不足だが、うーん。

[girly_red_army]

「誰もポリシーの根本にある揺るがぬもの、妥協など入る余地のない美意識を語らなくなったから政治は人を動かすことができなくなったのだ」

[ebmgsd1235]

「我々は移民制限に反対する。我々は、我々の出自や、我々またはその親が何処の国で生まれたかということや、肌の色、何語を喋るかということで人間の存在を非合法にする全ての法律に反対する」レフトユニティ！！

[kaerudayo]

「」政治というものは、本来、この「打たれるもの」がコアにあるべきではないのか。それは古い言葉で言えば「思想」でもいいし、「社会は、そして人間はこうあったほうがクールだ」という個人的な美意識でもいい」

[maturi]

　ケンローチの今｜それはそれとして動物農場（ある動物はほかの動物よりももっと”平等”である）を連想

[Rlee1984]

政治というものは、本来、この「打たれるもの」がコアにあるべきではないのか。 それは古い言葉で言えば「思想」でもいいし、「社会は、そして人間はこうあったほうがクールだ」という個人的な美意識でもいい。

[zakinco]

『我々は、我々の出自や、我々またはその親が何処の国で生まれたかということや、肌の色、何語を喋るかということで人間の存在を非合法にする全ての法律に反対する』

[poronnotei]

「でも、今は生活保護打ち切りの時代だ。そういう受け皿を取り上げながらどんどん移民を入れるのは、下層民に死ねと言ってるのも同然だ」

[tataki]

美意識は長期的ビジョンと言い替えてもいい。スタイルのない生きざまは結局は人の精神を壊していく。

[RRD]

今のイギリスについてなんにも知らないということを気づかされた。

[airj12]

深刻。

[solailo]

『が、このポリシーの後半部分には、移民として18年生きて来たわたしには打たれるものがある。政治というものは、本来、この「打たれるもの」がコアにあるべきではないのか。』

[buhikun]

思うに「ニュー・レイバー」の「第三の道」の壊滅的失敗の帰結がここだと。/東京で言うと細川と田母神の二者択一的様相だが、東京の周辺地域では公明党と共産党が力あるので図式が変わってくる。

[augsUK]

サッチャーがなくなったとき大喜びしてた層（=低所得者/生活保護暮らし)がそのままUKIP支持者なんだよな。低所得英国白人層VS東欧出稼ぎ労働者なんだけど、後者に選挙権無いからね。

[shikahan]

世界的に「空虚な理念」より実利やテクニカルな政策を、という流れにある中、「理念が足りなかった」と総括するのは甘い気もするし、でも誰かにそう言い続けて欲しい思いもある。

[cybo]

結局経済の問題に見えるなぁ。じゃないと「UKのみならず欧州全体が右傾化している」事を説明するのは難しい。なぜEU圏内からUKに労働者が沢山くるかっつーと自国にマシな職がないからで…。ECBを見てると悪い予感しか(ry

[hungchang]

反移民のUKIPがEU議会選挙で第一党に、何故か先行移民からも支持を集める、と。移民受け入れない日本から言えることではないが、残念に思う。財政引締め策が様々な問題を生み出しているように見える。

[DocSeri]

「人権」に積極的だった筈の先進各国で排外主義が急激に強まっている……ように見えるのは、ある種の揺り戻しなんだろうか。

[shinichiroinaba]

“ずっと左だったのに、いきなり極右にジャンプしている人が結構わたしの周囲にもいるのだ。”

[smicho]

＞どうも英国の人々は、EU圏から近年になって流れ込んできた移民たちと、それ以前からいた移民とを区別して考えているらしい

[goldhead]

悪い方へ動くことも当然あろうが＞"妥協など入る余地のない美意識を語らなくなったから政治は人を動かすことができなくなったのだ"

[aomeyuki]

うわあ、コレは対岸の火事とはとても言えない。政権与党の政策に関わる人間の（政策面での）イギリス好きを考えると頭が痛くなる。規制緩和によるグローバル化の次は移民受入だしな。何年後かの日本として読むべし。

[miyadai454]

移民による恩恵を受ける富裕層が移民に職を奪われる貧困層に「お前も寛容になれよ！HAHA！」とか言い続けてたんだから不満が爆発するのは当然の事だろう。