「ロビンソン・クルーソー」は楽しい読み物ですが、何しろ300年くらい前に書かれた小説なので解説が必要です。 子供向けの本には図解付きのものがありますが、大人だって見たことも無いものは理解できませんから、できるだけ詳しい図解や地図を付けてみました。 なぜ対訳か?: というと、外国映画を観るなら「吹き替え」より「字幕」の方が言葉の持つ響きが伝わるのと同じ理由で、翻訳した文章でもできれば原文と並べておく方が良いからです。 翻訳で分りにくい箇所というのは大抵誤字か誤訳であることが多く、辞書を引きながらでもいいから原文と比較してみると、その間違いに気付くだけでなく英語の勉強になるというメリットもあります。 たとえば嵐の夜に海上から砲火が閃いた時、"in about half a minute"(約半分後)に音が聞こえた―というところが、ある翻訳本では「約半秒ののち」(岩・文庫)となっています。(音速