都会で念願の一人暮らしを始めた尺馬リョウ(18歳)のもとに現れたのは、不良サキュバスのサキちゃんだった…! 全然Hじゃないピュアサキュバスとの同棲生活、スタート!
都会で念願の一人暮らしを始めた尺馬リョウ(18歳)のもとに現れたのは、不良サキュバスのサキちゃんだった…! 全然Hじゃないピュアサキュバスとの同棲生活、スタート!
それは、ノスタルジックな未来のすべていまや当たり前のように僕らの世界を包む“現実(2010年代)”は、かつてたったひとりの男/渡辺浩弐が予言した“未来(1999年)”だった——!伝説的傑作にして20世紀最大の“予言の書”が、星海社文庫で“決定版”としてついに復刻。 ぱさぱさという羽音を聞き、反射的に自分の耳を叩いていた。 それで目が覚めた。上半身を起こしかけたら、誰かの手が肩口に触れた。 「どうぞそのまま、お休みになっていてください」 僕を見下ろしているのは、化粧っ気がない、それでいてとても美しい女性だった。 僕は、ベッドの上にいた。天井も壁も丸太造りだ。ログハウスの中だろうか。 彼女は僕の枕元からそっと何かをつまみ上げ、ベッドサイドのテーブルの上に置いた。小さな蛾だった。羽が折れているが、まだひくひくと動いている。 「これから死のうとする人が、無駄な殺生はいけません」 「そうだ、僕は……
この一冊があれば、未来へいける。 ソーシャルネットワーク、スマートフォン、バーチャルアイドル、クラウドコンピューティング、ゲーミフィケーション、情報統制、そしてライフログまで......、世界の光と影に顕在し、潜在する、当たり前としての"現代"は、自身の作品を通じ、未来を予言し続けてきた作家/渡辺浩弐の描く、定められた"未来"だった----! 著者 渡辺浩弐 ゲーム制作会社(株)GTV代表を務める。代表作に「ゲームキッズ」シリーズ、「プラトニックチェーン」シリーズ、『怪人21世紀中野ブロードウェイ探偵 ユウ&AI』、『吐田君に言わせるとこの世界は』、『iKILL』などがある。 作者のTwitterアカウント #ゲームキッズ Illustration 竹 イラストレーター。猫が好き。 #ゲームキッズ
それは、ノスタルジックな未来のすべていまや当たり前のように僕らの世界を包む“現実(ルビ:2010年代)”は、かつてたったひとりの男/渡辺浩弐が予言した“未来(ルビ:1999年)”だった——!伝説的傑作にして20世紀最大の“予言の書”が、星海社文庫で“決定版”としてついに復刻。 うるさいなあ! カエルの子はカエル、なんだよママ。自分たちだって大したことないくせに、子供に期待したってダメだってば。 いくら勉強したって、塾に通ったって家庭教師に来てもらったって、ムダなもんはムダだよ。 若者には無限の可能性がある、なんて言うけどさあ、大ウソだよな。 よく聞いてよ? たとえば両親揃ってチビの家の子が、身長2メートルの大男に育つわけないだろ。 そんで、大人になっても身長が150センチにしかなんなかったら、どんなにがんばったって、バスケ選手にはなれないもんね。 凡人どうしの夫婦の子は、凡人なんだ。ほらね
すべては、最高のフィクションのために。 『レッドドラゴン』――それは五人が織りなす、六夜の奇跡。 最高のフィクションを生み出すことを目的として、TRPG(Table-Talk Role PlayingGame)のルールをベースに当代きっての作家たちが集い、真剣勝負のセッションを繰り広げるーーそれが、『レッドドラゴン』が目指すRPF(Role Playing Fiction)の世界です。 シナリオを担当し、Fiction Masterとして物語を設計するのはグループSNE出身の三田誠。そして、物語の創造者たるプレイヤーとして名乗りを上げたのは、虚淵玄、奈須きのこ、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟の五人。この五人が織りなす、六夜のセッションのためだけに一から設計された完全ワンオフのルールシステムは、三田誠ならびにTRPG界にこの人ありと謳われる三輪清宗、小太刀右京の手によるものです。そして、音
ひんやりとした部屋の中で、婁(ロー)は硬直していた。 身体(からだ)を強()ばらせるなど、何年ぶりのことであったろう。背中の七殺天凌(チーシャーティェンリー)も、その思念を停止させていた。 (これは……!) 絶句。 目の前のそれをどう解釈したものか、稀代(きたい)の暗殺者・婁震戒(ローチェンシー)と七殺天凌の双方をして判断しかねたのである。 すなわち。 禍(カ)グラバ・雷鳳(ライホウ)・グラムシュタールという、物体を。 FM: (曲をかけつつ)――というわけで、第一夜の終了したシーン。禍グラバと婁の出会いから再開しましょうか。 成田良悟: おお、ついにゲームに参加……! エィハ: 一応前回から参加はしてたんですけどね。 成田良悟: 一言だけね! FM: では、静謐(せいひつ)なる禍グラバ要塞中心部。婁の侵入を感知したことで、禍グラバの浮かんでいたポッドの液体が徐々に抜けていきます。それにつ
ガダナンに揺られていると、やがて森林が開けた。 目の前には、ゆるりと稜線(りょうせん)を構築したナヅチ山脈。山岳地帯に足を踏み入れたぼくたちを迎えたのは、その山脈に貼りつくかのような、モノエの街だった。 FM: では、新しいシーンを介します。翌日、残り八十六日の時点で、モノエへと到着します。 エィハ: おおー。 FM: ナヅチ山脈にべったりと貼りついたような街なんですが、とりわけ印象的なのは、街の周辺の木材が伐採されて、禿(は)げ山になってしまっていることですね。 忌ブキ: あ、じゃあマップのこの部分が白いのは……。 FM: もう少し北は雪山なんだけど、このへんは禿げ山になってるから(笑)。後ろで婁の隣に座ってる瑞白も口を挟む。「元は神聖な山だったそうなんだが、黄爛の入植が始まってから良質な鉄の産地として、ばっさばっさ切り倒したそうだ」 スアロー: 鉄鋼の街なのか……。それなりに潤(うるお
「最前線」のスペシャル企画「最前線スペシャル」。三田誠がFiction Masterとしてシナリオを紡ぎ出すRPF、『レッドドラゴン』。参加者は虚淵玄、奈須きのこ、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟の夢の5名。音楽を担当するのは崎元仁。最高の布陣で最高のフィクションを創造します。 FM: では次のシーンです。 スアロー: あ、公館の扉を出た瞬間にばっと振り返る! 「ところでみんな、これから任務に当たって、一番大事なものは何だと思う? それは、個々の戦闘力とか、お金とか、運とかじゃなくて……僕らには、コミュニケーションが足りないと思うんだ。任務に行くまでゆっくり酒場で……どうかな? お互いの素性とか話し合ったりしないかい?」と、一応空気を読んで提案してみる。 FM: まあ、メリルさんは何も言わないよ。じーっと見てる。どうせお金出すのは自分なんだろうなあぐらい。 スアロー: は、破産中なのでまあ
「最前線」のスペシャル企画「最前線スペシャル」。三田誠がFiction Masterとしてシナリオを紡ぎ出すRPF、『レッドドラゴン』。参加者は虚淵玄、奈須きのこ、紅玉いづき、しまどりる、成田良悟の夢の5名。音楽を担当するのは崎元仁。最高の布陣で最高のフィクションを創造します。 (漆黒の闇) (突然のスポットライトに、舞台が浮かび上がる) (舞台にはまだ分厚いビロウドの幕が下ろされたまま。やがて、客席にアナウンスが流れ出す)
モンスターの採用、トラップの設置、秘術の開発、魔王さまのお相手……勇者がやって来なくとも、魔王城は今日も仕事で大忙し!
モンスターの採用、トラップの設置、秘術の開発、魔王さまのお相手……勇者がやって来なくとも、魔王城は今日も仕事で大忙し!
ここから本文です。 嫉妬せざるを得ないといえばこの男。高校生の分際でガールフレンドと本妻と稚児と愛人と妾を連続ゲット。おまけに妹は選べる2タイプをご用意。しかも影の中には頼れるロリババァを使い魔として秘匿し、本人もまた吸血鬼パワーの持ち主とか何それ羨ましいったらありゃしない! ──だが仮に私が同じ立場に肖れたとしても、このパラダイスを維持することは叶うまい。たぶんその日のうちに撫子を押し倒して駿河に犯されて翼を孕ませた挙げ句ガハラさんに刺されて死ぬ。げに驚くべきは暦くんの人間力。あー妬ましい。 グフといえば格闘戦しか取り柄のないイメージがいかにも渋カッコ良い漢のロマンであったというのに、盾にばかでっかいガトリング砲とかついちゃってもう卑怯極まりない。そのくせクールなカトキデザインで容赦なく私を魅了してくるんだからもう、ずるいだろー。そもそもグフといえば鞭っすよ。必殺仕事人みたいなワイヤーじ
ここから本文です。 まぁこういう時のお約束として、E.G.コンバットの続刊希望を唱えるのはもはや儀式のようなものであろう。実際に刊行される望みがあるかどうかなど、この際、大した問題ではない。秋山瑞人ファンにとって、「E.G.コンバット4巻はまだですか?」と声に出す行為は、日々の挨拶であり、信心の表明であり、神のおわすことを確かめ、生きる糧を得ることの感謝の証なのである。私にとって秋山瑞人のカムバックはキリストの再臨よりも確かなことだ。数多の同胞と共に、その日の到来を待ち続けよう。 まぁ誰だって勇次郎との最終決戦は生きている間にこの目で見届けたいと思うでしょう。「地上最強の生物」という謳い文句が我々の世代に与えたインパクトってやっぱり絶大なわけで。こんな親父との決闘を運命づけられている刃牙くんは漫画史上もっとも肖りたくない主人公でありましょう。もうどうやったら勝てるのか、何されたら負けるのか
ここから本文です。 自分がやってるレーベルのシリーズをあげるのは、ポジショントーク丸出しなんですが、本当に面白いのだから仕方ない。自分は評論家ではなく作り手なので具体的なことは書きませんが、現在のラノベの一つの流れの中で間違いなく一番先端にいるという気がします。内容的に賛否両論あるだろうけれど、これからも異様に濃密なギャグを繰り出し続けるシリーズになってほしいです。 もう一つ、自分が連載している雑誌のほうから。タイトルがすべてを物語っているギャグ漫画です。最初のうちは、この設定では、そんなに長くギャグをできないだろうと思っていたのですが、なんかどんどんディープになって止まる様子がない。むしろ、雑誌との連動でどんどん悪ノリが進んでいる。読むのが不快な人のために雑誌に切り取り線をつけるというネタまでやったのには、すごいとしか言いようがないです。雑誌自体にここまで愛されているのがわかる漫画って、
書籍掲載のQRコードによる情報提供サービスは終了いたしました。 長らくのご愛顧ありがとうございました。
Fate/Zero 1 第四次聖杯戦争秘話 第23回 虚淵 玄(Nitroplus) Illustration/武内 崇・TYPE-MOON あの奈須きのこがシナリオを担当した大人気ゲーム『Fate/stay night』の前日譚を虚淵玄が描いた傑作小説『Fate/Zero』が星海社文庫の創刊に堂々の登場! 1巻目となる「第四次聖杯戦争秘話」は『最前線』にて全文公開! さて、そんな雨生龍之介という殺人鬼は、つい最近になって“モチベーションの低下”という由々しき事態に悩まされていた。 かれこれ三〇人あまりの犠牲者を餌食(えじき)にしてきた彼だったが、ここにきて処刑や拷問(ごうもん)の手口が、似たり寄ったりの新鮮味に欠けるものになってきたのである。すでに思いつく限りの手法を試し尽くしてしまった龍之介は、どんな獲物を嬲(なぶ)り、断末魔を見届けるのにも、もう以前ほどの感動や興奮を味わえなくなって
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く