熊本地震から1年を前に、東日本大震災の経験などを熊本地震の被災地で生かしてもらおうと、東北地方出身・在住の作家グループが、本の印税などをもとに東日本大震災の関連書籍127冊を購入し、甚大な被害を受けた益城町の図書館に贈った。4月13日に受け取った図書館は「地方発の本は集めるのが難しい。未来へ警鐘を鳴らし、気持ちの整理をつけることにもつながる」と歓迎している。 書籍を贈ったのは、東日本大震災後の海辺で起こる怪しく不思議な物語群「 渚 ( なぎさ ) にて あの日からの<みちのく怪談>」(2016年、荒蝦夷)の執筆者10人で作る「東北怪談同盟」。同書の印税などを原資とした。 寄贈された本は、仙台市内の出版社の書籍を中心に、東北の作家による小説や、東北大や東北学院大などの研究者の著書、写真集、詩集など多岐にわたる。仙台在住の作家、熊谷達也さんや佐伯一麦さん、伊坂幸太郎さんの作品もある。 購入費は