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ブックマーク / finalvent.cocolog-nifty.com (12)

  • 静かなカタストロフの予感: 極東ブログ

    先日、塩漬け株を処分した。バブル崩壊以前から抱えていた。死んだ父にまつわる思い出のある株で、損切するも嫌になるようなものだった。気がつくと、自分は父の享年を超えていた。いつか処分するはずが、ずるずると踏ん切りが付かなかった。 損切なので大した額になるわけでもないが、さらにどん底になるものもいやだなとは少し思った。そう、どん底が来るなと思った。我ながら、老いて、バブル崩壊もリーマンショックも経験した。あれクラスのが、もうすぐドカンと来るなあという予感がする。 誤解なきよう。個人的な、なんの裏付けもない予感だ。もうすぐこの世が終わり、最後の審判になると信じている人と似たようなものだ。狂気に近いかもしれないな。 なので、この予感を多くの人に共有してもらいたいということではない。幸い、あまり人が省みることのないブログに成り果てたので、気楽に書いてみたい。 先日の散歩で、普段そう通ることもない路地の

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    gabill 2020/07/19
  • 「すてき」は死語か?: 極東ブログ

    「すてき」という言葉を聞かなくなって久しい。自分も使わない。ためしに、「まあ、すてき」と口に出してみると、なんともいえない、もにょ〜んとした感じがする。これは、もう死語なんじゃないか。なぜ死んだのか。と考え、まあ、完全に死んだわけでもなく、この微妙な「もにょ〜ん」感に生きているのかもしれないが、それはたぶん、受け手の感覚で、そうした感覚なく自然に使っている人もいるだろう。 ニュースとかではどう使われているのかと、検索すると、おや? 日経新聞(2020/4/19 15:16)より。 金氏から「すてきな手紙」 米大統領、関係良好と強調 【ワシントン=共同】トランプ米大統領は18日の記者会見で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長から「最近すてきな手紙を受け取った」と語り、良好な関係を維持していると強調した。内容や詳しい時期は明らかにしなかった。 この検索過程で聯合ニュース(2020.04.19 22

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    gabill 2020/04/21
    LGTM<すてき<awesome
  • [書評] 絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか: 極東ブログ

    人類史関連のを探していたら、アマゾンが『絶滅の人類史 なぜ「私たち」が生き延びたのか』を推してきた。まあ、一般向けのなら軽くて読みやすいだろうと、さほど期待せずに読んだら、これがまさに自分が読みたいだった。自分も知らなかった新しい知見が読みやすく書かれているので、いつの作品か見ると、2018年1月だった。内容的には2009年原書の、『そして最後にヒトが残った―ネアンデルタール人と私たちの50万年史』とかぶる感じもあったが。 表題からすると、「絶滅」が注目されるが、普通に、最先端の人類学を簡素にまとめたになっていた。自分の人類学の知識をリニューするいいきっかけにもなった。 一番、これはまいったなあと思ったのは、コンラート・ローレンツの攻撃についての考えがあっさりと否定されているところだった。ローレンツは私が中学生のときに大きな影響を受けた学者で人生観の基礎になっているのだが、うあ、否

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    gabill 2019/09/23
  • 三人称単数の they が Webster 辞書に登録される: 極東ブログ

    今朝、CNNニュースを見ていたら、『Merriam-Webster 辞書にノンバイナリー代名詞の「they」を追加する』という記事があった。この動向については、すでに数年前からあるので、ようやく辞書に定着するのだなというのが、まずまずの感想だった。ただ、いろいろ考えさせられるものはあった。いくつかわけて書いておこう。 「ノンバイナリー」って何? 英語の nonbinary ということは、コンピュータ用語ふうに捉えるなら、バイナリー(二進法)ではない、ということだが、ここでは、男と女の2つだけではないという意味だ。すでにWikipediaには、"Non-binary gender"(二進法的ではない性)という項目があり、日語のリンク先もあり、見ると、「Xジェンダー」となっていた。 ようするに、男でも女でもない人もいるのだから、そこを区別するような代名詞ではない、新しい代名詞が必要になったと

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    gabill 2019/09/18
    Xeじゃなくてtheyなんだ。
  • 安倍晋三首相のイラン訪問は失敗だったか?: 極東ブログ

    安倍晋三首相は14日午前、首相としては41年ぶりという歴史的なイラン訪問から、政府専用機で羽田空港に帰国した。この会談は失敗だったか? 成功か失敗かと評価するには、どのような評価基準を持つかによる。 端的に、どうであったら、大成功であったか? 日のメディアでは、米国と仲介に失敗したという見解も見かけた。その視点の背景は、イラン核合意を再構築するということだろう。だが、これは原理的に難しい。というのは、合意を破棄したのは米国なのだから、それを求めるなら対象は米国になる。また、米国側の破棄をなだめるために、イランにミサイル開発を含め、全面的に米国の意向に従わせることができたら、というのであれば、それはすでに日の外交ではないだろう。 こうして具体的に考えていくなら、失点がないことが、成功というしかないだろう。その意味で、今回の安倍晋三首相のイラン訪問には致命的な失点もなく、そうであれば、成功

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    gabill 2019/06/16
    藁にもすがりたいイランに藁を差し出して、「ありがとう!...って、これ藁じゃねーか!」と失望された。
  • 香港大規模デモについて: 極東ブログ

    現下の香港の大規模デモについては、日のメディアでもけっこう報道されていることと、このブログでは香港の民主化についてこれまでも扱ってきたので、ごく簡単に言及しておきたい。 まず、なぜデモなのか?という原点を確認したい。これがもっとも重要な点だとも言える。理由は、議会が普通選挙による民主的な議会ではないためだ。日のように普通選挙が実施されている民主主義国なら、市民はデモを行っても当然よいが、政治参加としては投票に次ぐものになる。ところが、香港には、市民の普通選挙がない。市民の意思表示は、デモ以外にはないのである。 この原点が意味するところは、2つに分けて考えてもいい。①議会が市民の代表ではないということ、②普通選挙が実施されていないこと。前回の雨傘運動は、この普通選挙を求めるものだった。そして、その意味での、普通選挙を求める香港市民の意思は変わりない。そこが目標でもある。 次に、現下のデモ

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    gabill 2019/06/14
  • 世界史の学習漫画を大人買いした話: 極東ブログ

    昨年の春だったと思う。世界史のを書き始めた。子供に読ませようかと思ったこともある。20ページくらい書いただろうか。そのあたりで、なんとなく中断してしまった。そういえば、平成史も中断中。古典の学習書は書き上げたが、見直しがいろいろあって、保留状態で眠っている。まあ、なんかそんな気まぐれが多い。気まぐれといえば、自著の続編も60歳になって書こうと思っていたが、これは、末子が大学に入ってからかなとなんとなく思っている。で、世界史である。 自分が書いていた世界史は、世界の歴史を逆に辿るものだ。とはいえ、時代を逆に見るという趣向ではない。「なぜ今の日はこの日なのか?」という理由を世界史的に説明するというのが目的である。だから、アステカ文明については触れない。モンゴル帝国については触れるつもりでいた。ビザンチン帝国については、触れる、なぜかというと……といった趣旨のにするつもりだった。 資料が

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    gabill 2019/05/26
    続くか続かないかは人気次第という雑誌連載漫画のフォーマットじゃ実現が難しいジャンルだね。漫画読みとしては盲点。
  • レンタルなんもしない人としての天皇: 極東ブログ

    先日、と言っていつだっただろうか、平成31年4月26日放送NHK『ドキュメント72時間』だったな、録画で数日後見たのだが、その番組で「密着!“レンタル なんもしない人”」というテーマを扱っていた。私は、その「レンタル なんもしない人」についてまったく知らなかったのだが、半径5m以内に聞いてみたらけっこう知られているのでいつもながら世間のことの疎さを思った。話を知るに興味深いものだった。私のように世事に疎い人向けに簡単に説明すると、二、三時間レンタルできる人であるが、なにも依頼できない。レンタルしてもなんもしない。ただ、いるだけ。という人である。 たぶん、これだけでは、まったく知らない人はわからないのではないかと思う。私もわからなかったからだ。補足すると、このレンタルサービスなんだけど、掃除をしてくれたり料理をしてくれたりとかの依頼はなんもできない。労働やシャドー・ワークに当たることはなんも

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    gabill 2019/05/04
    災害が起きて、なかなかライフラインが復旧せず「国はもうこの地域の事を大切に思ってないんじゃないか」と疑念を抱くタイミングで、颯爽と現れる・・・トランプ大統領!...では複雑な感情になる人も多そう。
  • [書評] ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在(山内一也): 極東ブログ

    『ウイルスの意味論』という書名や『生命の定義を超えた存在』という副題からは、1980年代の日のポストモダニズムの一群の書籍を連想させるが、書の叙述は至って平易で、それでいて内容は最新のウイルス学までをカバーし、かつ、生命とは何かという難問を踏まえつつも、ウイルス学の基をきちんとおさえている。中学・高校の教科書、あるいは副読としてもよいもので、当然、一般人の読書としても有意義で楽しめる。カッパ・ブックスの一冊であってもよかったかもしれないが、いずれにせよ、生物学にとりわけ関心がない人でも、まずもって読んで損のない書籍である。というか、読んだほうがいい。 私はウイルス学が好きで、このブログでも過去にいくつか記事を書いてきた。ゆえに比較的最近の動向を知っているつもりでいたが、それでも抜けは多いものだと、書を読みながら思う。そして、それは知識が不足していて恥じ入るというより、新しいことが

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    gabill 2019/04/12
    これは読みたい
  • 「令和」の違和感: 極東ブログ

    「令和」の違和感について、2点ほどブログに書きこのこしておきたい。最初に言っておくと、この新元号をくさす意図はないので、ご安心をというか、ご期待に添えずというか。 なぜ、「令和」は「れいわ」で「りょうわ」じゃないのか まず第一点目に、なぜ、「令和」は「れいわ」で「りょうわ」じゃないのか? 自分も当初疑問に思ったし、ネットでも疑問の声があるわりに、解答がないので、解答を書いておこうと思った。では解答。 「令」の字に「りょう」という読みはありません というのは、ブログっぽい釣り風味なんで、正確に言い直そう。 「令」の字に常用漢字表では「りょう」という読みはありません そう。ないのだ。 日政治制度の基となった「大宝律令」は、「たいほうりつりょう」。これは、小学生でもそう学ぶと思うので、「令」は「りょう」という読みがあるのは知っている人が多い。 しかも、万葉集の時代、奈良時代の漢字は、呉音で

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    gabill 2019/04/03
  • ためらいながらではあるけど: 極東ブログ

    人と限らず多くの人がフィギュアスケートの羽生結弦選手の活躍を賞賛しているなか、こういう意見を述べるのも、悪意のように取られるのではないかと恐れるが、自分としては若い選手の将来を思ってこういう意見もあるという、一つの小さな例として、ためらいながらではあるけど、書いておきたい。繰り返すが、こう思う人もいるというくらいの些細なブログ記事であり、強く望むという大それた主張ではないし、私はたぶん間違っているのだろうという疑念もあるので、そこは理解していただきたいと願う……私は羽生結弦選手は平昌冬季オリンピックに出場しないほうがよかったと考えていた。 理由は、NHKスペシャル『羽生結弦 五輪連覇への道』を見たおり、昨年11月の怪我が深刻なものに思えたからだ。同番組では「自らの限界を超えて五輪に挑もうとする羽生結弦」というトーンで推していたが、そしてそれ自体はスポーツ選手として素晴らしいことではある

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    gabill 2018/02/20
    特攻隊や甲子園のピッチャーなどにも使える『本人の行いそのものを全否定するつもりは無いが、同じことが繰り返されるのは望ましくないからむやみに美談するなよ』という意味のコトワザや熟語が欲しい。
  • マリアンヌとコロンビア、国家の擬人化、理性教というカルト: 極東ブログ

    昨日のエントリの続きみたいなもの。昨日のエントリも、もう少し整理してもよかったのだけど、とりあえずそこまでは書いておくかな、さてその先はどうしようかなと少しためらっていた。 くだらない話から簡単に先につづけると、自由の女神は日全国ラブホの象徴だろという話だが、それは知っていた。というかそれが普及するのは吉祥寺の像の移転の時期と重なるのではないか、という時代の問題の端緒として考えてみたいかなというのがあった。 さて続きだが、「アメリカ的進歩(American Progress)」の女神について、「あるいは、これは自由の女神とは別なのだろうか。だとすると、それは何か(たぶん次回に続く)」ということだが、絵のタイトルのなかに答えは隠れている。 「アメリカ的進歩」と訳すと誤訳ではないがわかりづらくなる。"American Progress"は、「アメリカなるものの前進」で、この女神がアメリカなの

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