捜査関係者によると、事件後の捜査で木村被告の通信履歴を解析した結果、「銃 作り方」などと入力していたことが明らかになった。時間を追うごとに銃から爆弾や火薬の検索に移り変わっていたことも分かった。 木村被告が作ったとされる爆弾はネット上で関連する情報が出回っている。銃よりも簡易な構造で、銃弾で標的に命中させる必要もないことから、捜査当局は襲撃方法を検討する過程で爆弾を選ぶようになったとの見方を強めている。銃の材料を購入した形跡は確認されなかったが、兵庫県川西市の自宅からは爆弾に使ったとされる黒色火薬や鋼管が見つかった。 現場で破裂した爆弾の破片は約60メートル先のコンテナに突き刺さっていたことが分かっている。和歌山県警は木村被告が持ち込んでいた未使用の爆弾を参考にした再現実験も実施し、殺傷能力があったと判断。和歌山地検は23年9月、首相への殺人未遂や爆弾を製造・使用した爆発物取締罰則違反のほ