韓国国土交通省によると、8日午前7時35分ごろ、韓国の日本海側の都市、江原道江陵(カンウォンドカンヌン)市内を走行していた江陵発ソウル行きの高速鉄道KTX(10両編成)が脱線した。乗客14人と乗務員1人が打撲傷などで近くの病院に運ばれた。いずれも軽傷という。 同省などが脱線した原因を調べているが、韓国鉄道公社関係者は「急速な気温の冷え込みが原因かもしれない」と語った。列車は出発後、約5分で脱線したという。韓国は金曜日から寒波に襲われており、ソウルも8日朝の最低気温が零下11・4度まで下がった。 同路線は昨年11月、今年2月に開かれた平昌冬季五輪会場への主要交通手段として完成。総工費は約3兆7千億ウォン(約3700億円)だった。(ソウル=牧野愛博)