夏の東京都議選に向けて民進党は、現在二つに分かれている都議会の会派を統一し、「知事与党」を表明する方針を決めた。 新会派名は、小池百合子知事のキャッチフレーズと同じ「東京大改革」となる見通し。注目を集める小池知事と自民党の対立の構図に埋没しないよう存在感を示すとともに、「反自民」の立場をアピールし、高い人気を保つ小池知事との協調で都議選を有利に戦う狙い。 旧民主14人と、旧維新4人のうちの3人が統一会派を組む見込みで、自民(57人)、公明(22人)に次ぎ、共産(17人)と並ぶ第三会派になる。民進以外の会派や無所属議員にも参加を呼びかけ、14日に記者会見を開いて発表する。 民主党と維新の党は昨年3月、民進党を結党したが、両党の都議会会派は、政策の違いを理由に別行動をとってきた。都議会内で民進会派が分裂している印象を払拭し、「知事与党」の姿勢を打ち出す。